埼玉新聞

 

25%のコスト減も…YKKAP埼玉工場、埼玉・美里で操業開始 建材設備大手、ビル事業の基幹工場に 環境配慮も

  • 操業を開始した新工場建屋(YKKAP提供)

    操業を開始した新工場建屋(YKKAP提供)

  • 操業を開始した新工場建屋(YKKAP提供)

 建材設備大手のYKKAP(東京都千代田区)が約58億円を投資して埼玉県美里町に建設を進めてきた埼玉工場の新社屋が7月31日に操業を開始した。ビル事業の基幹工場として首都圏・東日本エリアの競争力強化を図るのが狙い。

 同日、堀光敦史副知事、原田信次美里町長ら来賓を招き、堀秀充会長、魚津彰社長ら関係者によるテープカットや記念植樹が行われた。魚津社長は「新たに40人の雇用を創出した。今後も地域活性化に貢献したい」と抱負を語った。

 新建屋の敷地面積は4万1920平方メートル、鉄骨造り2階建てで、延べ床面積は2万3078平方メートル。機械製造部門の集約生産や自動化工程の拡大などで製造コストを従来比で25%削減。また、荷物をパレットやコンテナのユニット単位に効率化し、環境負荷の少ない鉄道や船舶輸送に転換することで、発注から納品までのリードタイムを最大11日短縮する。

 建屋は高断熱外皮や断熱性・換気性に優れた窓、調光照明、高効率空調を採用し、二酸化炭素排出量を従来比で30%削減。太陽光発電と再生可能エネルギーの調達で実質ゼロを実現する。

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