埼玉新聞

 

<川口いじめ>不誠実…市「いじめは不登校元生徒のラインが原因」→元生徒「証拠出して」→市「出さない」

  • さいたま地方裁判所=さいたま市浦和区高砂

 川口市立中学校の元男子生徒(17)=県立高校2年=が、在学中にいじめを受け不登校になったのは学校や市教委の対応が不適切だったためとして、市に550万円の損害賠償を求めた訴訟の第8回口頭弁論が19日、さいたま地裁(岡部純子裁判長)であった。

 被告の市教委側が「いじめは原告がラインなどで扇動して起きた遊びだ」などと主張していることに対し、原告の元生徒側は市側の主張は虚偽であるとして「ラインの記録画像など証拠を示してほしい」と求めていた。市側はこの日、「証拠を出す予定はない」とする答弁書を提出した。

 原告代理人の石川賢治弁護士は閉廷後に記者会見し、市側の「回答」について「根拠を示さずに原告に非があるように主張する市側の姿勢、訴訟対応は極めて不誠実。自治体の主張としては問題。(担当弁護士は)懲戒の対象になり得る」と厳しく批判した。

 原告の母親は「市の主張はほとんどが虚偽。だから証拠がないから出せない。それを示すラインの画像や記録などの証拠を私たちは出せる。市は証拠を出さず言いたいことだけを言う。論外だ」と話した。

 岡部裁判長は次回6月10日の口頭弁論までに原告、被告双方に主張をまとめるよう求めた。その後、証人尋問に入る見込み。

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