埼玉新聞

 

すごい3歳、国旗を全て記憶 母も協力「国旗1級」合格 1歳から標識に関心 さらに予想外だった将来の夢

  • 親子検定の国旗検定1級を3歳で受験し、合格した星伊織さん=さいたま市浦和区

    親子検定の国旗検定1級を3歳で受験し、合格した星伊織さん=さいたま市浦和区

  • 親子検定の国旗検定1級を3歳で受験し、合格した星伊織さん=さいたま市浦和区

 世界各国の国旗の知識を問う国際知識検定「国旗1級」の親子検定で、さいたま市浦和区の星伊織さん(3)が、母親の満莉子さん(33)と東京都内の会場で受験して合格した。国連加盟の193カ国を含む198カ国・地域の国旗を全て記憶しているという伊織さん。星や月をデザインしたシンガポールやトルコ、コモロ、特にブラジルの国旗が大好きで、「楽しかった」と親子検定の感想を語った。

 国旗検定は国際知識普及協会が主催。1~5級まであり、国旗から国名やデザインの由来を問う問題が出題される。親子検定は多くの人に国旗に親しんでもらおうと企画され、親子が協力して回答できる。

 満莉子さんによると、伊織さんは2歳になる前から、地図記号や標識、文字に関心を示した。追い越し禁止や一方通行、幅員減少など標識の意味を聞かれ、ミニカーを使って教えた。コロナ禍で外出はままならず、図書館で借りた本を読むのが楽しみになり、平仮名や片仮名、簡単な漢字を覚えていったという。

 宇宙にも興味を持ち、米国スペースシャトルの国旗に強い関心を示した。国旗の絵本を毎日のように読むようになり、今では198カ国・地域の国旗を全て記憶しているという。サイト上の国旗検定の過去問を見せると、ほとんど解答したため、今年6月に初めて受験。最難関の1級は100問のうち、80%以上が合格ラインで、88問を正答した。

 伊織さんは、絵本で示した国旗の国名を即答した。米国の星条旗やブラジルの国旗にある星の数も覚えている。将来の夢は「ブラジルでサッカー選手になりたい」と予想外の答えが返って来た。

 現在の興味は、国旗から元素記号や栄養に変わっている。幼稚園に今春入園して初めて、満莉子さんは周囲の子との違いに気付いた。満莉子さんは「人と興味が違うので、自分を大好きと思える子になってほしい。あふれる好奇心と探求心が彼の個性。とことん貫いてほしい」と話していた。

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