埼玉新聞

 

LGBTの偏見や差別解消を訴え 当事者や支援者ら川越でパレード 成人式も開催、大野知事ら出席

  • レインボーパレードで川越駅周辺などを練り歩く参加者ら=25日、川越市

 LGBTなど性的少数者の当事者や支援者らでつくる市民団体レインボーさいたまの会(加藤岳代表)は25日、県内では初となるレインボーパレードを開催した。約200人が参加し、虹色の旗を振りながら偏見や差別の解消を訴えて川越駅前などを練り歩いた。同日午後1時からはウエスタ川越で性別や年齢を問わず「成(な)りたい人になる」ことを祝福し合うLGBT成人式が開催され、大野元裕知事ら自治体首長や国会議員をはじめ144人が出席した。

 パレードで参加者は「自分らしくありのままに生きよう」「ハッピープライド」などの掛け声を掛けながらウエスタ川越と川越駅の間を往復した。セクシャルマイノリティーで引きこもり当事者でもあるおがたけさん(41)=東松山市=は「東松山市にもクィアLGBTセクマイいるよ」と書いたボードを掲げ、「都内でのイベントに参加し、引きこもりのLGBTQがいることは伝えてきたが、地元の埼玉でも活動の必要性を感じていた」と話した。

 成人式では、さいたま市のパートナーシップ制度の請願を提出した立崎聖也さん(30)、稲垣晃平さん(28)の夫夫(ふうふ)らが成人の言葉を発表した。「同棲を始めるとき、この機を逃したらもうチャンスはないと思って母に打ち明けた」と立崎さん。稲垣さんは「おかしいと思われるのが怖くて隠してきたが、親友に『ゲイでも親友に変わりはない』と言われたことがきっかけで今は堂々と楽しく生きている。幸せだ」とそれぞれ半生を振り返った。

 成人式に県知事が出席するのは過去4回の開催で今回が初。大野知事は「可能な限りみんながありのままの姿であれるような県、日本にしていきたいという思いがある」と語った。

 主催者の一人、レインボーさいたまの会代表の加藤さん=川越市=は、活動のきっかけは当事者の家族が職場で差別を受けたことだと話す。「県内では理解が進んでおらず、パートナーシップ条例もまだないが、今回初めて首長が成人式に参加した。制度を作る政治家が興味を持ってくれることはうれしい」と手応えを語った。

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