埼玉新聞

 

<高校サッカー>昌平、軽めに調整 大一番へ「チャレンジャーとして戦う」 5日準々決勝、青森山田戦

  • リラックスした表情で調整する(左から)小見、柴、小川ら昌平の選手たち=4日午前、昌平高校

  • 地元青森代表との戦いを待ち望む西沢(中央)

 ベスト8が出そろった第98回全国高校サッカー選手権第5日は5日に準々決勝を行い、埼玉スタジアムで行われる準決勝(11日)に進む4校が決まる。

 2大会ぶり3度目出場で初の8強入りを果たした埼玉代表の昌平は川崎市の等々力陸上競技場で23大会連続25度目出場の前回王者・青森山田と対戦(12時5分)。昌平が勝てば県勢としては第71回大会(1992年度)の武南以来、27大会ぶりの4強入りとなる。

 大一番を翌日に控えたチームは4日、杉戸町の同高グラウンドで約1時間の全体練習を行った。3回戦で出場時間の長かったメンバーはストレッチやボール回しなど軽めの調整。その他のメンバーは8対8にフリーマン1人を加えたミニゲームなどで汗を流した。

 昌平を率いる以前、約4年間青森山田高でコーチを務めていた藤島監督は「日本一のチームに対して、僕らはチャレンジャーとして戦える」と精神面での優位性を挙げ、ゲーム主将の須藤は「自分たちが積み上げてきたものを発揮できれば、勝てない相手ではない」と表情を引き締めた。

■地元・青森代表校に対抗心/西沢

 青森出身のセンターバック西沢は「早く試合をやりたい」と地元代表校との対戦に胸を躍らせる。「何でもできるチーム。全てにおいて強度をもっていて、間違いなく日本の高校年代ではトップレベル。これに勝ったら本物」と大物食いを狙う。

 青森山田には付属中学校に越境入学してくる選手も多く、リベロ津軽SCに所属していた中学時代は県トレセンなどで武田、藤原らと交流があった。旧知の間柄だけに、「目標は日本一。絶対に負けたくない」と対抗心を燃やしていた。

■期待の攻撃力で真っ向勝負誓う/紫藤

 持ち前の攻撃力に期待を抱かせるMF紫藤は「個人としては結果を残せていない。得点でチームに貢献したい」と気合に満ちた表情を浮かべる。3回戦ではワントップの小見に次ぐ4本のシュートを放ち、左ポストをたたく惜しい場面もあった。

 開会式の日に体調を崩したものの、現在は万全の状態をキープ。青森山田との大一番へ「失点したとしても自分たちの武器で取り返せばいい。ボールを握ることができればストロングポイントで勝負できる」と真っ向勝負を誓った。

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