埼玉新聞

 

<高校ラグビー>浦和、1日桐蔭学園戦 Aシードと8強進出懸け対戦「浦高らしいラグビーぶつける」

  • 桐蔭学園との3回戦に向け、ラインアウトを確認する浦和の選手たち=31日午前、大阪市の舞洲西運動場

  • リラックスした表情で最終調整を行う浦和の選手たち

 第99回全国高校ラグビー大会第4日は1日、大阪府東大阪市の花園ラグビー場で3回戦8試合を行い、初の16強入りを果たした埼玉代表の浦和は前回大会準優勝で昨年春の全国高校選抜大会を制したAシード桐蔭学園(神奈川)と8強進出を懸けて対戦する(10時30分・第1グラウンド)。

 試合を翌日に控えた浦和は31日、大阪市此花区の舞洲西運動場で約1時間、最終調整を行った。30日の青森山田戦に出場したメンバーはユニット練習やモールの組み方の確認など、体の負担が少ない軽めのメニューで体を動かした。控えメンバーは1対2のタックルやボールを使った連係プレーなどを行い、準備を整えた。

 三宅監督は「激しい練習をして、ここでけがをされたら困る。リカバリーに努めさせた」と、中1日で迎える今大会3試合目であることを考慮。主将のナンバー8松永は「リラックスすることができた。休むことで体の確認もできた」と笑顔で話し、「浦高らしいラグビーを全力でぶつけていきたい」と気合を入れた。

■モールの要、年越し「幸せ」/内山

 プロップ内山は、三宅監督も「モールの要」と信頼を置く存在だ。「これ以上ない幸せ。ラグビーをやっていて良かった」と、大阪で年越しできることを喜ぶ。

 中学時代はソフトテニス部だったが友人に誘われ、高校からラグビーを始めた。入部当初はさほど目立たなかったものの、努力を重ねて急成長。今では、モール攻撃に欠くことができないフロントローになった。「(防御では)いいランナーを止めて、(攻撃の時には)モールを見せつけたい」と、東の横綱に挑む。

■堅守の生命線「低いタックル」/吉田

 青森山田との2回戦でトンガ人留学生コンビに仕事をさせなかったCTB吉田は、「一夜明けて気持ちはもう落ち着いている」と言う。既に桐蔭学園戦に向けて、集中力を高めつつある。

 玉島(岡山)との1回戦で前半に右足首を痛め、2回戦までの中2日は治療に専念した。1度も練習しないで臨んだ青森山田戦だったが、低いタックルで留学生2人の縦突破を抑え、チームに貢献。三宅監督が「今、チームで一番抜けられたら困る選手」と頼りにする堅守の生命線だ。

 それでも、背番号13は「(もう一人のCTB)東島に助けてもらっている」と謙虚そのもの。「どうなるか楽しみ。低いタックルで抑えたい」と、3回戦も自身の役割を全うすることを誓った。

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