埼玉新聞

 

<全国高校駅伝>22日号砲、古都にオレンジの風を 2大会連続入賞、さらにその上へ/男子・埼玉栄

  • 11年ぶりの2大会連続入賞へ気合が入る男子の埼玉栄

  • 2年連続で1区区間賞を狙う埼玉栄のエースで主将の白鳥

 男子第70回、女子第31回全国高校駅伝は22日、たけびしスタジアム京都(西京極陸上競技場)発着コース(男子=7区間42・195キロ、女子=5区間21・0975キロ)に全国都道府県の予選を勝ち抜いた男女各47校に、記念大会となる男子の地区代表11校が参加して行われる。埼玉からは、男子が3年連続39度目出場の埼玉栄、女子は3年連続3度目出場の昌平が全国の強豪校に挑む。スタートは女子が10時20分、男子が12時30分。決戦の時が迫り、緊張感が高まる両チームを紹介する。

■入賞常連へ、士気高く

 昨年は1区白鳥の区間賞に始まり、3区佐藤が区間6位の力走で2位で渡すなど、県記録(学校最高記録)を更新して6位入賞した男子の埼玉栄。今年も、この頼もしい二枚が健在で主将の白鳥は「去年、先輩たちと立てなかった表彰台を目指す」。2008年以来11年ぶりの2大会連続入賞、さらにその上へ、チームの士気は高い。

 現実的にまずは8位以内を狙うレースになる。「1、3区と柱がしっかりしている。1~3区で流れをつくり、4区以降は前で進めたい」と神山監督が強調するように、折り返し後の4区に好位置でつなぐことが重要だ。

 1区のエース白鳥は万全の状態。残り3キロまで余力を残し、武器のスパートをさく裂させたい。2区の1年生瀬川は勝負度胸があり、いい流れを加速させる。3区の2年生佐藤はロードの強さとコース適性で、準エース区間で目指すは日本人1位だ。ここから粘りたい。

 4区の2年生高島はスタミナ豊富で2年生西田は2年連続の5区。6区の1年生森が魂の走りでつなぎ、7区を担う伸び盛りの2年生石口がバネの効いた走りで締める。

 7月以降、けが人が多く県、関東と狂い気味だった歯車がようやくかみ合ってきたのはプラス材料。佐藤は「入賞の常連になることが目標」と、今年も古都にオレンジの風を吹かせるつもりだ。

■支えに感謝「恩返し」/エース白鳥

 「白鳥」の名が全国区となったのは昨年の都大路。エース区間の1区で強敵を蹴散らし、区間賞に輝いた。だが、ここから苦悩が始まった。

 今季は主将で駅伝メンバーでは唯一の3年生。「つらいことが多かった」と必ずついて回った"1区区間賞"の肩書きは、あまりプラスには働かず、重圧と戦った1年間でもあった。

 トラックシーズンはけがの影響もあり、結果を出せず、迎えた駅伝シーズンは体は万全だったが県は1区で3位。関東は1区11位に沈んだ。レース後、いつになく落ち込む後ろ姿は小さく見え、全てを一人で背負い過ぎているようにも見えた。

 それでも、転んでもただでは起きない。「調子が悪くても声を掛けてくれる人がたくさんいた。人の支え、ありがたみを強く感じた。助けてくれた人に恩返しがしたい」と得ることも多かった。

 練習内容は申し分なくリズムも重心の位置も、走っている時の表情もいい。再び任される1区へ「後悔のないレースで区間賞を狙う」。今は自信を持って、こう言える。

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