埼玉新聞

 

パパがひらく子育てサロン、上尾で開催 普段は母が集まる場に父が集まり語る「子どもできて仕事に責任感」

  • 童謡「ぞうさん」の歌詞のお母さん部分をお父さんに替えて歌う父親たち=上尾市のつどいの広場「あそぼうよ」

 子育てについて父親が語り合う場をつくろうと、上尾市のつどいの広場「あそぼうよ」で「パパがひらく子育てサロン&セミナー」が開かれた。普段は育児中の母親が気楽に集まる場として定着しているが、今回は父親が中心になって企画。子どものかわいさや子育ての大変さなどを語り合った。

 この日は19家族、51人が参加。父親たちは自己紹介を兼ねて「子どもを持ってみて感じたこと」を一人一人話した。

 「最近しゃべるようになってかわいさが分かってきた」(2歳1カ月の父親)、「子どもができて日々の仕事に責任を持つようになった。この子をちゃんと大事に育てなきゃと思う」(2歳の父親)、「帰ると笑顔で迎えてくれるので癒やされる」(7カ月の父親)-など、“新米パパ”の素直な言葉が飛び出した。

 サロンでは事前に送ったわが子の写真がスライドに映され、泣き顔や怒った顔など、それぞれの場面で子どもがどんな気持ちなのか、意見を交わしあった。

 セミナー「“泣く”ってステキなこと!」を担当したNPO法人彩の子ネットワークの渡辺寛さんは「子どもは言葉を持って生まれてきている。でも表現できないので泣く。それは言葉の世界を獲得するところ。マイナスに捉えないで」と参加者を励ました。

 今回の“パパサロン”を企画・進行したのは岩見梓司さん(40)と林光一郎さん(44)の2人。ともに2歳の子の父親。

 絵本「かいじゅうたちのいるところ」の読み聞かせにも挑戦した岩見さんは「母親たちの思いを話す子育てサロンに参加する中で、やはり子育ては母親たちに負担を感じさせていると気付いた。父親である自分が思うことを話すことで状況を変えられるかもと思った。父親にも子育ての話ができる場所があってもいい」とパパサロンへの思いを話した。

 「パパがひらく子育てサロン」は次回、5月19日に開催される予定。

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