埼玉新聞

 

新越ハイボール開発、まちおこしに若手会員ら奮闘 越谷のガーヤちゃん商店会が1周年、活性化に一丸

  • 「まちを明るくしていこう」と話す山田謙治会長(前列)、後列右から木村明子副会長、厚川剛範会計部長、光田修二副会長

 新越谷西口商店会は、昨年10月に越谷市内で31年ぶりに誕生した新しい商店会で、設立1周年を迎えた。愛称は同市のキャラクターにちなんで「ガーヤちゃん商店会」。会員が一丸となって周辺エリアの活性化や環境美化、安心安全なまちづくりに取り組んでいる。

 東武スカイツリーライン新越谷駅西口周辺はこれまで商店会がなく、JR南越谷駅と接続する東口に比べて街路灯や防犯カメラが少ないエリアとなっていた。こうしたことから周辺エリアの事業主らが集い、「まちを明るくしていこう」と立ち上がったのが商店会発足のきっかけだったという。

 「まずはあいさつのできる関係、顔を合わせて話ができる関係づくりから始めて、さまざまな活動に取り組んできた。行政や商工会議所とも、つながりを持ち、中身の濃い1年となった」と同会の山田謙治会長。

 清掃活動や防犯パトロール、ロータリーに花壇を設置するなど美化活動を行い、発足から1年で会員数が110に上る市内でも大規模な商店会となった。

 商店会のさらなる活性化につなげようと、若手会員らも奮闘している。

 飲食店を営むメンバーらが中心となって今年8月にまちおこしドリンク「新越ハイボール」を開発。市内の養蜂場で採れる越谷産の蜂蜜を使用した「ソルト&ハニーハイボール」の基本メニューに加えて、各店舗でオリジナルの創作ハイボールを提供している。

 エリアマップなどの情報を掲載した飲食店ガイドマップを作成し、各店の創作ハイボールを紹介。「個性があって面白いお店がたくさんあるので、ぜひ各店舗でオリジナルハイボールを味わいに来てほしい」と副会長の木村明子さんと光田修二さんも呼びかけている。

 防犯カメラ、街路灯の設置も少しずつ進み、街に明かりがともり始めている。「今後はイベントなども開催して盛り上げていきたい。新しい仲間も大歓迎している」と山田会長。パワーあふれる会員が集う同商店会の今後の活動に注目が集まっている。

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