埼玉新聞

 

食の流通・観光産業拠点へ さいたま市、食肉中央卸売市場を移転 合わせて「道の駅」も

  • さいたま市役所=さいたま市浦和区常盤

 さいたま市は25日、農業および食の流通・観光産業拠点として、同市見沼区宮ケ谷塔の国道16号沿いに、食肉中央卸売市場・と畜場と「道の駅」登録を目指す地域経済活性化拠点施設の整備を事業決定したと発表した。清水勇人市長は「東日本の活性化に資する拠点整備を実現したい」としている。

 食肉中央卸売市場・と畜場については、大宮区吉敷町に1961年に開設した現在の施設が老朽化し、耐震性が不足していることなどから、宮ケ谷塔2丁目に移転再整備の方針を決定。敷地面積は現在の約3倍となる約4万9千平方メートルで、対米、対EU輸出認定施設を目指す。

 合わせて国道16号を挟んだ宮ケ谷塔4丁目に整備予定の地域経済活性化拠点施設は敷地面積が約4万9千平方メートル。物販や飲食、防災、多目的交流、休憩施設、情報発信などの機能を持ち、国土交通省の「道の駅」登録を目指す。

 来年度から地権者との協議や用地取得などが進められ、2028年の開設を目指すとしている。

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