埼玉新聞

 

田んぼでGO! 加須の水田で世界大会 5部門167人がはだしで疾走  成人男性100mはフィリピン人男性が制覇

  • 田んぼでGO!第1回世界大会7~9歳の部 水田の中を一生懸命に走る=埼玉県加須市油井ケ島

    田んぼでGO!第1回世界大会7~9歳の部 水田の中を一生懸命に走る=埼玉県加須市油井ケ島

  • 田んぼでGO!第1回世界大会7~9歳の部 水田の中を一生懸命に走る=埼玉県加須市油井ケ島

 埼玉県加須市油井ケ島の農業生産法人誠農社の水田で13日、田んぼで徒競走する「田んぼでGO!第1回世界大会」が開かれた。加須市をはじめ、フィリピン、ブラジル、ペルーなど国際色豊かに167人がエントリー。選手ははだしになり、成人男性、成人女性、10~12歳、7~9歳、親子の5部門で力いっぱい走った。

 県内一のコメどころ加須市の農業を世界に発信するのが目的。市の若手職員が政策提案した「田んぼDE運動会」が採用され、農業イベントで実績を持つ誠農社と市が共催した。会場の水田は約33アール。無農薬・無化学肥料の「漢方農法米」を作る専用水田で、安全面もアピールした。

 各部門とも、予選を経て決勝で熱戦を展開。折り返しコース100メートルの成人男性の部は、フィリピンのバシーラ・レンズさん(24)が優勝を飾った。レンズさんは、金メダルと副賞の漢方農法米10キロを獲得して、にっこり。「日本のお米が大好きなので、すごくうれしい」と話した。

 水田を走る「田んぼでGO!」は大人気。応援にも熱が入っていた。成人女性の部100メートルで決勝進出した加須市の音楽家三宅彩葉さん(24)は「自然に返れて楽しい」と笑顔。7~9歳の部80メートルで決勝進出の隈本遙日(はるひ)さん(9)は「足の速さには自信がある」と話した。

 日本のお米は、世界的にも有名。田んぼでGO!は、加須市のお米をPRする場になった。レンズさんの友人、ネパール男性のアディカリ・アニルさん(26)も「加須のお米は大好き」と話していた。

 各部門の優勝者は次の通り。(敬称略)

 ▽親子の部50メートル 辰森亮介・陽菜(加須市)▽7~9歳の部80メートル 新里アイラ(ブラジル)▽10~12歳80メートル 平野りゅうじ(ペルー)▽成人女性の部100メートル 高野陽世梨(加須市)▽成人男性の部100メートル バシーラ・レンズ(フィリピン)

ツイート シェア シェア