埼玉新聞

 

MGC出場の設楽選手、後輩ら300人が応援 寄居でPV「全力、格好良かった」「気持ち見習いたい」

  • 設楽悠太選手の応援に多くの町民が駆け付け、声援を送る川音順子教諭(前列左)と花輪利一郎町長(同2人目)=15日午前、寄居町中央公民館ホール

 2020年東京五輪の日本代表選考レース「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」に出場した寄居町出身の設楽悠太選手(27)=武蔵越生高―東洋大出=を応援するパブリックビューイング(PV)が15日、寄居町中央公民館ホールで開催された。約300人の町民が一体となって声援を送った。

 結果は14位だったが、中学校の後輩らは「最後まで全力で走り、格好良かった」と話した。

 大型スクリーンにスタート前の設楽選手の姿が映ると、会場は早くも応援ムードに包まれた。丹羽規江さん(55)は「1位でゴールして日本代表になってもらいたい」と話した。スタート時から飛び出し、独走を続けた設楽選手。

 会社員の西東康弘さん(36)は「ハラハラ、ドキドキの展開です。このまま行ってほしい」とスクリーンを見つめた。

 37キロすぎで第2集団に設楽選手が抜かれると、まさかの失速が信じられない様子。ホール内に奮起を促す悠太コールが湧き起こり、ゴールするまで熱い応援は続いた。

 町立男衾中学校陸上部時代の顧問、川音順子教諭(64)と同部の生徒18人も応援に掛け付けた。現在も同部の顧問をしている川音教諭は「作戦は良かった。35キロからゴールまでが課題」と設楽選手を励まし、「まだチャンスはある。夢をつなぐためにも頑張ってほしい」と今後の活躍に期待した。

 陸上部女子の部長、2年生の久保田優衣さん(13)も「最後まで全力で走り、先頭で引っ張る姿が格好良かった。最初から行こうという気持ちを見習いたい」と話していた。

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