埼玉新聞

 

<ラグビーW杯>正智深谷出身のバルら日本代表決定 9月6日、熊谷ラグビー場で南アフリカと壮行試合

  • 県営熊谷ラグビー場

 日本ラグビー協会は29日、東京都内で記者会見を行い、アジア初開催で9月20日に開幕するラグビーワールドカップ(W杯)日本大会に臨む日本代表の最終登録メンバー31人を発表した。W杯終了後に本拠地を群馬県太田市から熊谷市に移転するラグビー・トップリーグのパナソニックワイルドナイツから正智深谷高―埼玉工大出のバル・アサエリ愛(30)ら6人が選ばれた。日本代表は、9月6日に熊谷ラグビー場で南アフリカと壮行試合(19時15分)を行い、本番に備える。

 前回の2015年W杯と比べて1人増となったパナソニック所属選手のW杯代表選出回数は、プロップのバルのほか、フッカー坂手淳史(26)、SOとCTBを兼ねる松田力也(25)が初。稲垣啓太(29)と福岡堅樹(26)が2大会連続2度目で、フッカー堀江翔太(33)は3大会連続の3度目。1チームからの選出人数6人は最多となる。

 そのほか、4年前のW杯に続いて主将を務めるフランカーのリーチ・マイケル(30)=東芝、SH田中史朗(34)=キヤノン=も3大会連続で代表入りし、日本代表の最年長出場記録を持つロックのトンプソン・ルーク(38)=近鉄=は最多に並ぶ4大会連続。初選出された選手は21人となった。

 第1回大会から9大会連続9度目出場の日本は、前回大会の1次リーグで強豪の南アフリカを破るなど1大会で最多の3勝を挙げたものの準々決勝進出を逃した。記者会見でジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(49)は「目標はトップ8。難しいチャレンジになるとは思うが、一体となって150パーセントの力で戦う。達成できるかどうかは、その時になれば分かる」と、悲願の初8強入りを目指す。

 1次リーグA組の日本は、20日の開幕戦(19時45分・味の素スタジアム)でロシアと対戦し、28日にアイルランド(16時15分・静岡スタジアム)、10月5日にサモア(19時30分・愛知スタジアム)、13日にスコットランド(19時45分・日産スタジアム)と戦う。

 W杯のために改修された熊谷ラグビー場では、9月24日にロシア―サモア(19時15分)、29日にジョージア―ウルグアイ(14時15分)、10月9日にアルゼンチン―アメリカ(13時45分)の1次リーグ3試合が行われる。

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