埼玉新聞

 

電子マネーの購入理由は「パソコンがウイルスに感染」、詐欺疑い通報 小川署、コンビニ店員に感謝状

  • 石毛和浩小川署長から感謝状を贈られたファミリーマート小川飯田店の池田裕太さん(中央)と嵐山郵便局の戸井田拓也さん=26日、小川署(県警提供)

 振り込め詐欺を未然に防いだとして、小川署は26日、コンビニエンスストア「ファミリーマート小川飯田店」アルバイト店員の高校3年池田裕太さん(18)と嵐山郵便局に感謝状を贈った。

 同署によると、池田さんは7月29日、電子マネー3万円分を購入しようと来店した小川町の70代無職女性に購入理由を聞き、「パソコンがウイルスに感染した」などと話したことから詐欺を疑い、同署にホットライン通報した。

 嵐山郵便局は同月24日、来局した嵐山町の70代無職女性が現金1300万円を引き出そうとした際、使途を聞くなどして詐欺を疑い、同署にホットライン通報した。

 池田さんは「不審だなと思ったお客さまには電子マネーの使い道を聞くようにしている」。嵐山郵便局を代表して受け取った局員戸井田拓也さん(27)は「おいの事業の関係で必要とうかがったので、オレオレ詐欺の内容に近いと確信して通報した」と話した。

 石毛和浩署長は「わずかな不審点を見過ごさず、機転を利かせた対応をしてくれたおかげで、水際で被害を未然に防止できた」と感謝した。

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