埼玉新聞

 

下手とうまいは紙一重?タレント・大野ひろみさんが絵画展 「似ていれば贋作」名画のまねも心配なし

  • 作品「新聞屋さんありがとう」を持つオーノ画伯。新聞を配達するハチ(上段中央)、サイ(下段左)、ニワトリなどが描かれている

 「下手とうまいは紙一重?」―そんなことを感じさせる狭山市出身のタレント大野ひろみさん(33)が扮(ふん)する"ぽんこつ画家"オーノ画伯の個展が、9月1、2日、東京都杉並区西荻北の「GaIIery SteIIa」で開かれる。「ぽんこつ」と称するように、その作品は「下手」なのかそれとも、「うまい」のか見る人によって評価が分かれるところ。

 今回は動物を題材にしたものなどイラスト風の絵画約20点を展示する。ナポレオンを題材にした名画をまねたものもあり、贋作(がんさく)として問題にならないか知人に尋ねたところ「似ていれば問題だが、そんな心配いらない」とあっさり言われたという。

 「個展なんて冗談だろう、ですよ」とオーノ画伯。絵は「コンプレックス」でずっと苦手だった。デビューから4年間、続けていたブログに「何か色を」と絵を載せた。ファンからは、面白がられ、好意的に受け止め楽しんでくれた。

 今年5月、都内で開いたファンイベントの会場に、自分の絵にタイトルと説明をつけところ、美術館のような雰囲気が出て思い立ったという。

 「正確に描けないことが嫌な理由だったことに気づいた。今は自由に描けて楽しい。ゆかいな仲間たちに会いに来て」と、来場を呼び掛けている。

 大野さんは飯能市吾野(あがの)の廃校で撮影した単館上映の映画で2008年にデビューした。イベントの司会や舞台、ラジオのパーソナリティとして活動。岩槻映画祭や狭山市の入間川七夕まつりで司会も務めた。

 時間は、正午~午後6時半(最終日は同5時)。入場無料。展示品販売、各日イベント(参加費・税込み千円)あり。問い合わせは(info.hiromiohno@gmail.com)へ。

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