埼玉新聞

 

巻きチョコのシェア9割、和光の会社「たちばな」 国内唯一の専門製造 全国でケーキなどに添えられる

  • 会社とネットで個人向けに販売する巻きチョコのボックス

  • 自ら開発した巻きチョコ製造機と吉田武久会長=和光市白子

 今夏、会長に就任した吉田武久さん(80)が1975年ごろに設立した。

 吉田さんは宮城県気仙沼市生まれ。中学卒業後、ケーキ職人を目指して上京。東京・港区の麻布十番や赤坂、板橋区などのケーキ店で修業し、「ケーキ屋の巻きチョコ作りを少しでも手伝えれば」と専門会社を立ち上げた。

 社名は商売に失敗した父親を盛り立てようと、父親の名前「橘治(きつじ)」から1文字を取った。修業時代に習得した巻きチョコ作りを機械化しようと、試行錯誤を重ねて製造機を考案。現在は製造機4台と従業員15人がフル稼働し、愛される巻きチョコ作りに汗を流す。

 同社が最も大切にしているのは衛生。巻きチョコに髪の毛などの異物が付かないように従業員は1時間に1回、体にローラーをかけている。

■吉田武久会長の話

 モットーは「情熱は最高の才能」。物事は漠然と見るのではなく、好奇心を持って見ることが大切です。

■所在地

和光市白子1の29の10

電話048・464・0673

営業時間・午前9時~午後5時

土、日、祝日休み

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