埼玉新聞

 

【NEOインタビュー⑭】浅見製作所 人生は楽しい攻略ゲーム 埼玉県横瀬町

  • 【NEOインタビュー⑭】浅見製作所 人生は楽しい攻略ゲーム 埼玉県横瀬町

    「DANDAN」のリーフレットを持つ 浅見制作所の浅見裕さん=横瀬町横瀬

  • 【NEOインタビュー⑭】浅見製作所 人生は楽しい攻略ゲーム 埼玉県横瀬町

 「安定こそ不安定。人生は攻略しがいがあるゲーム」。同じことを繰り返すことを良しとせず、先が見えないからこそ面白い。120%の出力で楽しむことをモットーとしている。

 原体験は秩父高校時代にある。文化祭で巨大なお化け屋敷をプロデュースし、大成功を収めた。「やっている自分が一番楽しかった」。この時の成功体験が、ゼロから何かを創り出す現在の仕事、人生を楽しむ姿勢の原点となっている。

 獨協大学を卒業後、大手インテリア商社から、「自分を成長させよう」と、ウェブマーケティング会社に転職。さらに、東日本大震災や人生の転機を迎えたことで、今後の生き方を真剣に考えるようになった。東京で暮らすことに魅力を感じなくなり、「どうせならゼロベースで何かを立ち上げてみよう」と2016年、地元の横瀬町に戻って会社を立ち上げた。

 独立後、運命的な出会いがあった。多くのベストセラーを手がける幻冬舎の編集者箕輪厚介氏と知り合ったことだ。オンラインサロンへの入会を足掛かりに、数々の著名人たちとのイベントやコンテンツ作りなどで関係を深めた。箕輪氏の存在が仕事や私生活に影響を与え、既定路線の仕事だけでなく宿泊事業にもチャレンジできるマインドを形成した。

 こうしたビジネスに挑む一方、昨年からは私生活で農業にも携わっている。地元横瀬の寺坂棚田で借りている田んぼは1枚から6枚に増えた。「AI(人工知能)が進化する中、人間にしかできないことの価値が上がってきている」と話す。自らをプロデューサーやディレクターと位置付け、10人以上のクリエーターと共に、今日も新たな「ゲーム」を攻略している。

◆私を支える「“ととのい”体験」

 独立後の新しい人生の中でも、深くのめり込んだのがサウナだ。好きが高じ、本場フィンランドをはじめ、全国50〜60カ所の有名店を訪問。それぞれのこだわりやコンセプトをつぶさに研究した。箕輪氏ともサウナイベントを手がけ、2021年には、雑誌「サウナランド」の制作に深く関わった。

 人脈、心の在り方、あらゆるものを広げた。自律神経が整う心地よさ、仕事と友達、物理的に心の距離が近くなるのが利点。「自分の中心にサウナがある」と語る通り、自宅兼オフィスに3人用のサウナ、水風呂、外気浴テラスまで完備した。それでも、「2週間に1度しか使っていない」と笑った。

【会社概要】ホームページ、ウェブサイト制作、印刷物制作、動画・映像制作、コンテンツ制作などのクリエーティブ事業のほか、空き家をリノベーションした宿泊事業にも進出。サウナ付き一棟貸しワーケーション宿「DANDAN」の企画・運営なども展開している。
【プロフィル】浅見裕(あざみ・ゆたか)横瀬町出身、秩父高―獨協大出。大手インテリア商社、ウェブ会社を経て、横瀬町にUターン。2025年にサウナ付き宿を開業した。
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