埼玉新聞

 

震度6弱、災害想定し訓練 陸自、民間救急も連携 北本・北里大メディカルセンター 「地域全体を『面』で守っていければ」

  • 北里大学看護専門学校の学生らが患者役となり、トリアージや院内動線を確認した=12日、北里大学メディカルセンター

    北里大学看護専門学校の学生らが患者役となり、トリアージや院内動線を確認した=12日、北里大学メディカルセンター

  • 北里大学看護専門学校の学生らが患者役となり、トリアージや院内動線を確認した=12日、北里大学メディカルセンター

 北里大学メディカルセンター(北本市、石倉健司病院長)統括による「県央地域災害時保健医療訓練」が12日、近隣12病院や地元医師会、陸上自衛隊ら関係者により各施設で同時に行われた。

 訓練は県央地域(上尾・桶川・北本・鴻巣の4市と伊奈町)で震度6弱を観測した状況を想定。同院では発災後、対策本部の立ち上げから、負傷者の緊急度・重症度判定(トリアージ)を迅速に行う手順の確認、消防本部・陸上自衛隊・民間救急が連携して車両を用いた患者の安全な搬送の検証などを行った。今回の規模でひとつの病院が統括し医療・防衛・行政・民間救急が協力して行う災害訓練は県内でも初の試みという。

 災害時には、生命の危機が切迫する重篤患者に対応する3次救急病院に重症者が集中することから、その負担を少しでも減らすため、同院のような2次救急病院の機能が重要となる。同院では2次救急病院しかない地域でも災害対策ができるよう、月1回の実務者会議を開いて13の病院群をまとめ、災害対策マニュアルやアクションカードの作り方などのノウハウを各病院に提供して、具体的なアドバイスを継続している。

 同院災害医療連携チームのリーダーで訓練の統括を務めた丸山正裕外科医長は「有事に本当に動ける広域医療ネットワークの構築が喫緊の課題」と話し「必要とされるのは現場の知識向上と個々人の理解。枠組みを超えて地域全体を『面』で守っていければ」と力を込めた。

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