埼玉新聞

 

夏休みにそば打ち体験、自ら打ったそばに舌鼓 親子連れら30人が参加、三芳で農業体験イベント

  • 地元産のそば粉でそば打ちを体験する親子連れ=三芳町上富の同町農業センター

 住民らを対象に畑の枝豆収穫や地元産のそば粉を原料にしたそば打ち教室などを行う農業体験イベント「夏休みは三芳の畑で思い出づくり」が、三芳町上富の農家などで開かれた。町内や近隣の親子連れら15組約30人が参加し、慣れない手つきで自ら打ったそばの味に舌鼓を打った。自然が豊かで日本農業遺産に認定された武蔵野の落ち葉堆肥農法を推進する農業の町をアピールしようと、町内の市民団体「ぷらっと、みよし。協議会」(早川光男会長)が企画した。

 同協議会は昨年、地元の農家や事業所など15団体が組織して発足。三芳町が事務局を担当し、農業体験などを通じて町のアピールしようと、拠点整備や体験プログラム、商品開発に着手。畑での農泊キャンプや野菜の収穫祭、町役場内のPR施設の設置などに取り組んでいる。

 この日、参加者は同会長の早川さんの農園で枝豆を収穫。その後、隣接する同町農業センターで、そば打ち体験教室が開かれた。親子連れらはふじみ野市蕎麦商組合に加盟するそば店主らの指導で、そば粉を練りこんだり、のし板と巻き棒で伸ばすなど、初めてのそば打ちを楽しんだ。

 小学3年の長男と参加したふじみ野市の会社員遠藤祐樹さん(42)は「自宅で家庭菜園をやっていて、菜園で取れた野菜がおいしいことを知っており、息子に野菜を収穫し、本物のそば打ちを体験させてあげたかった」とボールで固めたそば粉を伸ばしながら話した。

 東京都板橋区の中学校教諭森美雪さん(40)は小学2年の長男と参加。「去年、三芳町で農家のキャンプイベントに参加した際、とても楽しかったので今回も参加させてもらいました。そば打ちは初めてなので楽しみです」と子どもとの夏休みを堪能していた。

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