埼玉新聞

 

【ねんりんピック】テニス代表、炭谷綾子選手と尾形愛美選手 「恩返しには絶好の機会」、「マミちゃんとなら勝てる」

  • 初ペアで大会に臨む炭谷綾子選手(右)と尾形愛美選手=9月27日、上尾セントラルテニスクラブ

    初ペアで大会に臨む炭谷綾子選手(右)と尾形愛美選手=9月27日、上尾セントラルテニスクラブ

  • 初ペアで大会に臨む炭谷綾子選手(右)と尾形愛美選手=9月27日、上尾セントラルテニスクラブ

 炭谷綾子選手(68)、尾形愛美選手(60)ペアは、もともと監督と選手の師弟関係。5歳刻みで出場種目が分かれる全日本選手権などとは異なり、独自規定が採用されるねんりんピックは、普段では組むことのない新ペアが誕生するのが魅力の一つだ。「ペアで大切なのは信頼関係。互いにベストを尽くせば、必ず結果につながる」。2人は今回初めてコート上で力を合わせて、さいたま市代表チームに勝利を呼び込む。

 テニス歴34年の炭谷選手は2025、26年の関西オープンで優勝、25年全日本ベテランテニス選手権で準優勝している。キャリア25年の尾形選手は16年ソニー生命カップ全国レディーステニス大会で準優勝、ベテラン大会東京杯優勝などに輝いている。

 同じクラブ会員で、以前から雑談する仲だったが、出場枠が異なるベテラン大会では、選手として同じ目標を共有することはなかった。炭谷選手が監督を務めた16年の全国レディーステニス大会で尾形選手が準優勝に輝き、2人の距離は急接近。「精神面でも大きな支えになってくれた」と尾形選手は炭谷選手への感謝を口にする。

 今年2月、2人にねんりんピックのペアでの出場の打診が来た時、尾形選手は「恐れ多い」と少し戸惑いつつも、「恩返しには絶好の機会」とふつふつと意欲が湧いた。炭谷選手も「マミちゃんとなら勝てる気がする。選手として久しぶりに本格的な挑戦ができる」と、想定外のペアを喜んだ。結成後は本番に向けた「息合わせ」の練習に汗を流している。

 テニスはけががつきもの。2人はこれまでに疲労骨折や肉離れなどのけがを重ね、ベストコンディションで大会に臨めなかった悔しい経験がある。大会では優勝を目指しつつ、病気やけがなく当日を迎え、互いに寄り添って力を出し切ることが一番の目標だ。

 長い競技生活の支えになっているのは家族。遠征が多い炭谷選手は、夫が料理や家事などの家庭面をサポート。尾形選手はテニス経験の豊富な長男が練習相手になり、プレーをアドバイスする。家族やさいたま市テニス協会関係者などから大きな期待が寄せられているが、「とにかく楽しく」と2人は口をそろえている。

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