埼玉新聞

 

<埼玉県議選>維新が初議席 南1区、元タレント中村氏が当選 双子で挑戦 青島健太氏、維新代表ら後押し

  • 支援者と当選を喜ぶ中村美香氏(右から3人目)=9日午後11時15分ごろ、草加市内の選挙事務所

    支援者と当選を喜ぶ中村美香氏(右から3人目)=9日午後11時15分ごろ、草加市内の選挙事務所

  • 支援者と当選を喜ぶ中村美香氏(右から3人目)=9日午後11時15分ごろ、草加市内の選挙事務所

 統一地方選の前半戦の県議選は9日投開票が行われ、93人の顔触れが決まった。審判の日を迎えた各候補者は、緊張した面持ちで吉報を待った。初当選を決めた新人は支援者らの前で感極まり、厳しい戦いを終えた現職は気を引き締め、それぞれ県政発展のため決意を新たにした。

 元衆院議員秘書で維新新人の中村美香氏(36)が初当選を果たした。地域の力になりたいと政治家を志し、夢をつかみ取った。維新は県議会で初の議席獲得となる。

 草加市谷塚町の事務所に当選の一報が入ると、大きな喜びに包まれた。

 中村梨香氏(南10区)と双子で挑戦した今回の選挙戦。地元参院議員の青島健太氏と二人三脚で、精力的に活動した。商社を脱サラし、タレントへ転身した自身の経験を踏まえ、女性のセカンドキャリア構築や社会進出支援を強調。「誰もが何度でもチャレンジできる社会に。幸せな街の実現を目指す」と呼びかけた。また子育て、高齢者、障害者支援のほか、若さも全面にアピールした。

 朝夕の駅頭に加え、交流サイト(SNS)で積極的に情報を発信。タレント時代の知名度を生かし浮動票を取り込んだ。選挙戦中盤には維新の馬場伸幸代表も応援に駆け付け、大きな後押しを受けた。
 

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