【連載】埼玉発・企業トップが語る成長戦略 フラワーロジテム 加藤智也社長インタビュー・前編 20億円投じ鴻巣市に大型物流施設建設へ 2028年7月稼働目指す
花きや関連資材の卸売、物流を手がけているフラワーロジテム(鴻巣市寺谷)。時代の変化や消費者ニーズにいち早く対応し、事業拡大と成長を続けている。加藤智也社長に今後の戦略を聞いた。
―時代や消費者ニーズの変化に対応し事業を拡大しています。
「設立当初の主な業務は花きの値札貼りや店舗別の仕分け作業などだった。そこから専用車による運送、さらには卸売ベンダー業と、時代や環境の変化、そして何よりも顧客の声に対応する形で事業を広げてきた。いま、私たちは生産者(川上)と消費者(川下)をつなぐこと、そしてその全行程を一気通貫で展開していくという思いを改めて強くしている。物流と卸売の双方を持つ強みを生かして業界の最適化を牽引したい」
―どのように取り組みますか。
「ロジスティクスを大幅に強化するため、新たに大規模なプロセスセンター(物流加工施設)を建設する。鴻巣市内に約4万平方メートルの土地を取得しており、ここに延べ床面積約8,100平方メートルの施設と新社屋を新設する計画だ。投資額は20億円超を見込んでおり、2028年7月の稼働を目指す。中期的な売り上げ目標として、100億円の達成を掲げている」
―プロセスセンター建設の狙いとメリットは。
「これまでにない効率化と取扱商品の拡大だ。新センターでは24時間体制の運用や、産地からの直接仕入れが可能になる。また、これまで取り扱えなかった植木類などの商品群も扱えるようになり、従来の課題が一気に解消する。さらに、これまで分散していた高付加価値加工を1カ所に集約できるため、作業効率や処理能力は劇的にアップする。これにより主要顧客であるホームセンターなどとの取引をさらに強固にし、新規顧客の開拓を加速できる。生産農家への支援もこれまで以上に注力できるようになる」
「センターには無人搬送車を導入し、入荷から流通加工、出荷までの延べ約270メートルの搬送工程を自動化する計画だ。ピッキングから出荷ラインにおいて10人程度の省人化が可能となり、高付加価値業務に再配置できる」
【企業概要】株式会社フラワーロジテム…本社・鴻巣市寺谷125。2005年9月に設立。資本金は3,000万円、従業員数は65人(2026年8月末現在)。花きや関連資材の卸売、物流などを手がける。
【埼玉県の経済をけん引する企業トップに焦点を当てた、新インタビュー連載「埼玉発・企業トップが語る成長戦略」がスタート。毎週火曜日と金曜日の週2回、電子版で配信する。激変する経営環境のなかで、いかにして次の成長カーブを描いているのか。最前線で舵を取る経営者の戦略に迫る】
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