埼玉新聞

 

酒に酔い立ち上がれず…道路の中央で寝込んだ男性、ひかれないように保護 鴻巣署、会社員男性に感謝状

  • 路上寝込みの男性を救助した佐田博和さん。左は山口正人署長=鴻巣署

 鴻巣署(山口正人署長)は、路上で寝込んでいた鴻巣市内の男性(71)を助けた人命救助の功労で、同市松原3丁目、会社員佐田博和さん(43)に感謝状を贈った。

 同署によると、佐田さんは7月24日午前0時3分ごろ、鴻巣市松原3丁目の市道(道幅6メートル)で、車を運転中、路上で寝込んでいる男性を発見した。付近住民に警察への通報を依頼し、警察官が到着するまでの約20分間、男性の保護に当たった。

 寝込んでいた男性は、酒に酔っていて立ち上がれない状態だったという。自転車で帰宅途中に転び、道路の中央付近にあおむけで寝込んでいた。

 佐田さんは「最初は、ひき逃げされて倒れているのかなと思った。いつも通る道路。深夜でも交通量があるので、男性がひかれないようにと、交通整理をした。助かってよかった」と振り返った。

 山口署長は「死亡交通事故に発展するかもしれない事態を未然に防止してくれた。危険を顧みずに行っていただいた佐田さんの勇気ある行為は素晴らしい」と感謝していた。

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