平和を願い、書を供える…大宮商高生や書道家ら奉納揮毫 靖国神社や全国の護国神社など50カ所で一斉に 「国際平和デー」に合わせて「世界平和の祈り」、大宮の県護国神社で開催
国連が定めた「国際平和デー」(9月21日)に合わせて、平和を願い書を供える奉納揮毫(きごう)「第10回9・21世界平和の祈り」が19日、さいたま市大宮区の埼玉県護国神社で開催された。関根香雨さんら書道家4人と県立大宮商業高校書道部の生徒2人が書をしたため奉納したほか、参加した市民らも「平和」「愛」などの文字を寄せ書きした。
同イベントは、書家や武道家、アーティストなどでつくる「和プロジェクトTAISHI」(名古屋市、宮本辰彦代表)が戦争の悲惨さと平和の尊さを次の世代に継承するために企画し、2017年から毎年開催している。
10回記念の今年も、靖国神社や全国の護国神社など約50カ所で書道家や高校生が一斉に奉納揮毫を行っている。県幹事を務める新井正男さん(81)は「今年は世界平和デーよりも少し早い開催となったが、10回目を無事に迎えられてよかった。世界の平和をみんなで祈りたい」と力を込めた。
県護国神社では、正式参拝の後、合気道の演舞を奉納。奉納揮毫では、まず大宮商業高2年の赤羽恋々南さん(17)が「天下泰平」、同じく白田俐花さん(16)が「清風明月」と書いた。2人は「争いのない静かな世界であってほしいと願って文字にした」「外でパフォーマンスをする機会があまりないので今日は書かせていただきありがたい」と口々に話した。
続いて、関根香雨さん門下の書道家3人が「国土安寧」「慈愛」「福徳円満」と書き上げ、最後に関根師範が「和光同塵」(優れた才能や徳、高い地位などを包み隠して俗世間に溶け込むこと)を力強く揮毫した。関根師範は「和光同塵を、思いやりを持つことが世界平和につながるという意味で捉えた。戦争や災害で苦しんでいる人達に届くよう、平和と復興を願って書に気持ちを込めた」と語った。
奉納揮毫を受けた護国神社の鳥崎忠禰宜(ねぎ)は「1981年の国際平和デーを制定して45年、和プロジェクトTAISHIが始まってからは10年。この間に世界では戦争が2カ所で起きている。私たち日本は平和ということを改めて、大国に伝えていきましょう」とあいさつし、イベントを締めくくった。










