埼玉県人会13代目会長に就任 埼玉りそな会長・福岡聡氏インタビュー 「郷土愛を軸に、ワンチームで埼玉を盛り上げる」
埼玉県人会の13代目の会長に就いた福岡聡氏(61)=埼玉りそな銀行会長=が埼玉新聞社のインタビューに応じ、「彩の国と称されるほど多彩な埼玉の魅力を、未来の成長や人々の幸福につなげる活動をしたい」と語り、世代や立場を超えた幅広い連携や、郷土愛を深める体験を重視していく考えを示した。
―就任の抱負を。
「彩の国と称されるほど多彩な埼玉の魅力を、未来の成長や人々の幸福につなげる活動をしたい。初代会長を務めた渋沢栄一翁ゆかりの企業出身でもあるので、『道徳経済合一』の精神で貢献し、恩返ししたい」
―岡本圀衛前会長からあらゆる面に精通して多くの人脈を持つと期待を寄せられた。
「2人(大塚睦毅元会長、岡本前会長)の人脈の広さや世の中の趨勢(すうせい)を大局的に捉える力は卓越したものがあるので、私が自慢できるのはずっと埼玉で育って埼玉で勤めてきたということ。店舗網が全県にあり、常に埼玉のどこの場所にも思いをはせながら長年仕事をしてきた」
―県人会の運営方針、ビジョンは。
「コアな目標は渋沢翁が定めたように、埼玉県人が知徳を高め、社会や文化の発展、成長に貢献すること。郷土を愛する心は、歴代会長を見ても県人会を結び付ける大きな力。人のつながりが希薄になる時代だからこそ、つなぐ、つながるを大切にしたい。現在会員は約850人だが、1千人体制を実現したい。埼玉を知る取り組みを強化し、好きになる、楽しむ要素も加えたい。地域の良さや楽しみ方を互いに共有し、外にも発信することで、埼玉愛を深めていける」
―具体的な取り組みと会員拡大については。
「企業家だけでなく、文化・芸能・スポーツなど幅広い人に参加してもらえるイベントを増やしたい。文学賞の受賞者や、ねんりんピックで活躍した人を招くなど、県内の活動とも積極的に連携する。全国的、世界的に活躍する埼玉ゆかりの人を通じて発信力を高め、次の世代につなげたい。人のつながり方が昔とは違い、若い世代に楽しそう、面白そうと思ってもらえる話題性が必要。県人会は経済合理性を求める場ではなく、利害関係なく、年齢や世代を超えて対等につながれる場所。会費を基本としながら、イベントでは協賛を広げることも考えたい」
―埼玉県の強みは。
「多くの人が行き交い、人口もGDP(国内総生産)も全国上位。魅力がないのではなく、発信していないだけ。突出した一つのカテゴリーがないものの、魅力あるカテゴリーが多数、分散して存在する。それは多様に変化でき、つながりやすいという強みでもある」
―魅力を発信するには。
「情報量が増え、昔と同じでは伝わらない。謙虚でいるだけでは、県内の次世代にも知られない。どうインパクトを付けるかが重要。デジタルの発信だけでは埋没しやすいため、リアルな体験価値を重視したい。自治体に『わが町PR』をしてもらったり、企業誘致の立地セミナーと連携したり、県人会だけでなく、さまざまな力を結集する必要がある」
―未来の会員、県民へのメッセージを。
「埼玉の歴史や文化、先人の思い、そしていま生まれている新しい価値を未来につなぐために、誰か一人ではなく、みんなで取り組みたい。埼玉愛、地元愛を軸に、ワンチームで郷土を盛り上げていきましょう」
■ふくおか・さとし 加須市(旧騎西町)出身。不動岡高―早大。1989年埼玉銀行入社。経営管理部グループリーダー、りそなホールディングス財務部長などを経て、2020年4月に埼玉りそな銀行社長就任。26年4月から現職。











