埼玉新聞

 

円満離婚へ「家事ADR」に注目 利用は手軽、自治体補助も

  •  「家族のためのADRセンター」代表で元家裁調査官の小泉道子さん=7月、東京都港区

     「家族のためのADRセンター」代表で元家裁調査官の小泉道子さん=7月、東京都港区

  •  「家族のためのADRセンター」代表で元家裁調査官の小泉道子さん=7月、東京都港区

 協議離婚の際、法的知識を持つ専門家が調停人として話し合いをサポートする民間の家事ADR(裁判外紛争解決手続き)が注目されている。裁判所を利用するほどじゃないけれど、夫婦だけで対話するのは難しい―。こうしたケースでよく利用され、4月に始まった離婚後共同親権も普及を後押し。調停の合意内容を正式文書にすれば、養育費などを巡る将来のトラブル防止にもなる。利用料を補助する自治体も増えている。

 ADRを利用した千葉県の会社員の男性は、妻が子どもを連れて実家に帰り、離婚に向けた話し合いが開始。「できるだけ穏便に、フラットな場で話したい」と、知人から教わったADRを申し込んだ。休日に男性と妻、調停人がオンラインで調停に参加した。3回の調停を経て約1カ月で合意し、離婚届を提出。合意文書作成も含め、費用は約31万円だった。

 家裁での離婚調停は平日の日中に行われ、半年~1年ほどかかるのが一般的だ。男性が利用した民間の「リコ活調停」の場合、弁護士が調停人を務め、手続きはオンラインで済んだ。合意があいまいだと養育費不払いにつながりかねないため、不払い防止にADRを勧める自治体も増えている。

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