埼玉新聞

 

塚にともす慰霊の炎 美里で猪俣の百八燈

  • 猪俣の百八燈で、塚に火をともす子どもたち=15日夜、美里町猪俣

    猪俣の百八燈で、塚に火をともす子どもたち=15日夜、美里町猪俣

  • 【地図】美里町(背景薄緑)

    美里町

  • 猪俣の百八燈で、塚に火をともす子どもたち=15日夜、美里町猪俣
  • 【地図】美里町(背景薄緑)

 地域を見渡す小高い山に築かれた108基の塚に火をともす盆祭りの行事「猪俣の百八燈」(国指定重要無形民俗文化財)が15日夜、美里町猪俣で行われた。

 平安~鎌倉時代に活躍した武士団・猪俣党の棟梁(とうりょう)の猪俣小平六範綱とその一族、地域の人たちの先祖を慰霊する行事と伝えられている。保存会や地元の大人の支援を受け、地元の子どもたちが取り仕切っているのが特徴だ。

 この日の夕方、そろいのはんてんを着た地元の小中学生や高校生ら約30人が高台院に集まり、おはやしを披露。猪俣一族の霊に拝礼した後、たいまつを持った子どもたちを先頭にした一行が、太鼓や笛の音色とともに堂前山に向かった。

 山頂に着くと、塚の前に並んで「オー」と鬨(とき)の声を上げ、108基の塚に次々と火をともした。慰霊の炎が浮かび上がり、幻想的な風景が広がった。

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