兄を追い花咲徳栄高に入学、岩井監督の次男・虹太郎選手 兄も出た甲子園、「夏は特別」と気合 飛球を好捕、先頭打者で安打…好守で役目を果すも敗戦 父と「親子で日本一」…夢に幕
第108回全国高校野球選手権大会第8日は12日、甲子園球場で行われ、埼玉県代表の花咲徳栄は仙台育英(宮城)に0―1で敗れた。2017年以来9年ぶり2度目の夏の全国制覇への挑戦が終わると同時に、岩井隆監督(56)と岩井虹太郎選手(17)による親子で日本一の夢も幕を閉じた。
虹太郎選手は2学年上の兄、福(ゆたか)さんを追って花咲徳栄に入学した。1年生秋から正遊撃手として守備を支え、打席では積極的にスイングをかけるスタイルで打線をけん引。昨年秋からは副主将に任命され実力、精神ともにチームの中心的な存在となった。
岩井監督は虹太郎選手のプレーヤーとしての良さを引き出すため、適切な距離感を意識して指導してきた。「(虹太郎は)自分で悩んで、自分で頑張る。こっちからガミガミ言うのがいいタイプじゃない」。親子だから厳しくしたり甘くしたりするのではなく、他の選手と同じように性格を見極めた上で成長を促した。
岩井親子の最初の甲子園挑戦は24年夏。当時3年生の福さんは三塁コーチャー、1年生だった虹太郎選手はスタンドにいた。チームは新潟産大付に敗れ初戦敗退。親子での甲子園出場は果たすも1勝には届かなかった。
次に出場した今春のセンバツでは23年ぶりとなる8強に進出。2回戦の日本文理戦では虹太郎選手が4安打を放つなど勝利の立役者となった。岩井監督も「(親子で)2回出て1勝もできないんじゃ格好つかない。岩井家としても良かった」と父としての喜びも見せた。
そして迎えた3度目の甲子園。虹太郎選手も「兄が出たというのもあり、夏は特別」と気合が入っていた。四回には遊撃手後方の飛球を後ろ向きのまま滑り込んで好捕。六回には先頭打者で安打を放つなど好守で役目を果たしたが、チームは無得点で敗戦。夏の1勝はかなわなかった。
11日の夜には福さんから虹太郎選手に「普段通りやれば大丈夫」というメッセージが送られた。埼玉大会は腰のけがで出場機会を減らしたが、甲子園の舞台では「普段通り」のプレーを披露。岩井監督も「まだまだだが、最後にいい状態でプレーできたのは良かった」と優しい表情で次男を評価した。











