埼玉新聞

 

発信自粛決議の無効を求め、鶴ケ島市議が市を提訴 議会が発信の自粛求め決議 決議無効と慰謝料求めさいたま地裁に訴え 「残されたのは裁判しかない」

  • 鶴ケ島市を相手取った訴訟を起こし会見をする福島恵美市議(中央)ら=30日午後、さいたま市浦和区

    鶴ケ島市を相手取った訴訟を起こし会見をする福島恵美市議(中央)ら=30日午後、さいたま市浦和区

  • 鶴ケ島市を相手取った訴訟を起こし会見をする福島恵美市議(中央)ら=30日午後、さいたま市浦和区

 埼玉県鶴ケ島市の福島恵美市議(45)=無会派、1期目=に対し、交流サイト(SNS)で市議の肩書を使用した発信の自粛を求めた同市議会の決議を巡り、福島市議は30日、市を相手取り、決議が無効であることや決議による慰謝料220万円などを求めて、さいたま地裁に提訴した。

 福島市議はこれまで、SNSで外国人差別に反対する内容を発信していた。

 市議会は2025年8月、問い合わせが増加し業務に影響を及ぼしたなどとして、市議の肩書を使った発信自粛を求める決議を賛成多数で可決した。福島市議は同年11月、市議10人に決議の撤回などを求める民事調停を川越簡裁に申し立てたが、今年4月に不成立となった。

 さいたま市浦和区内で30日に会見を行い、代理人弁護士は「決議によって、言論活動が制限されている」と指摘。提訴に踏み切った理由について福島市議は「調停は不調に終わり、市民による決議を撤回する請願も提出されたが議会は不採択とした。残されたのは裁判しかない」と説明。「私一人の問題ではなく、全国各地の自治体でも許されることではない」と話した。

 訴状などによると、鶴ケ島市議会が昨年8月に議決した福島市議が市議の肩書を使用して発信することの自粛を求める決議により、福島市議の名誉権を侵害したなどとされる。

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