埼玉新聞

 

まちづくりプロジェクト コーヒー店、初の事業化 草加のリノベーション事業 「帰ってきたくなるまちに育てたい」

  • コーヒースタンドのコンセプトを話す設計事務所Sandの佐藤荘一代表=26日、草加市谷塚町のSand Stand

    コーヒースタンドのコンセプトを話す設計事務所Sandの佐藤荘一代表=26日、草加市谷塚町のSand Stand

  • 【地図】草加市(背景薄緑)
  • コーヒースタンドのコンセプトを話す設計事務所Sandの佐藤荘一代表=26日、草加市谷塚町のSand Stand
  • 【地図】草加市(背景薄緑)

 草加市がまちの新たな魅力を生み出そうと展開している「家守育成プロジェクト」初の事業として、東武スカイツリーライン谷塚駅前に設計事務所「Sand」併設のコーヒースタンド「Sand Stand(サンドスタンド)」が25日に開店した。「まちのよりどころ」として出会いの場となることを目指している。

 市産業振興課によると、同プロジェクトは市の「そうかリノベーションまちづくり」の一環。これまでは市が地域を指定して創業などを支援していたが、地域産業との連携を見据えて人材を支援しようと、2025年に第1回を開催した。地域資源を活用してさまざまな人材と関係を構築しながら、地域の価値向上に寄与する個人や企業を「家守」と定義。家守が展開する事業とまちづくりを結び付け、地域を盛り上げる人材を育成している。

 設計事務所とともにサンドスタンドを立ち上げたのは、プロジェクトに参加していた佐藤荘一さん。24年度にそうかリノベーションまちづくりの総括として開催された「そうかミライ会議」の報告会に参加。市の担当者から連絡を受けたことを機に、悩んでいた独立を決心したという。「独立するなら住んでいるまちを面白くしていきたい」と同市谷塚町で事務所を開いた。

 設計事務所やコーヒースタンドとしての役割だけでなく、創業支援の機能も持たせた。現在3人いるスタッフは創業を目標にしており、固定の曜日を担当して基本メニュー以外に自分の色を出した商品を販売。佐藤さんは「欲を言えば、独立した人が谷塚でお店をやってもらって、自分たちが設計をする循環ができたら。子どもたちが大人になる10年後くらいに、谷塚の商店街を帰ってきたくなるまちに育てたい」と展望を語った。

 開店日の25日は天候にも恵まれ、準備していたフルーツサンドは1時間程度で完売するほど盛況だった。同課の担当者は「プロジェクト初めての事業化で、佐藤さんが代表する動きになってくれた。後に続く家守たちのモデルになれば」と期待を寄せていた。

コーヒースタンドのコンセプトを話す設計事務所Sandの佐藤荘一代表=26日、草加市谷塚町のSand Stan

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