埼玉新聞

 

ガラス小玉の鋳型140点 本庄で薬師堂東遺跡展、9月13日まで ガラスを熱で溶かし形つくる技術 竪穴住居など大規模集落の跡

  • 小玉鋳型の完形

    薬師堂東遺跡から出土したガラス小玉鋳型の完形(前列中央)と大量の破片=本庄市西富田の早稲田リサーチパーク・コミュニケーションセンター

  • 小玉鋳型の完形

 本庄早稲田の杜ミュージアムの企画展「薬師堂東遺跡―ガラス小玉の生産拠点となった大規模集落―」が9月13日まで、本庄市西富田の早稲田リサーチパーク・コミュニケーションセンターで開かれている。古代に装飾品や副葬品に使ったガラス小玉の鋳型(完形1点と破片)140点などを展示している。

 同遺跡は古墳時代中期から平安時代にかけての遺跡。本庄東中学校の施設建設に伴い発掘調査が4回行われ、竪穴住居384軒など大規模集落の跡が発見された。遺跡の東側からは、大量のガラス小玉鋳型の破片と、国内で初めて完形の鋳型1点が見つかっている。

 展示されている完形の鋳型は直径約13センチの円形。飛鳥時代の物で、鋳型には無数の穴が開いており、その穴にガラスを入れて熱で溶かし、ガラス小玉を作った。鋳型との関係は不明だが、この遺跡から多数発見された棒状土製品も展示している。

 ガラス小玉の製造は当時の先端技術で、鋳型は中央政権があった近畿地方で出土することが多い。同ミュージアム学芸員の太田博之さんは「中央に直結した拠点がこの周辺にあり、それに伴って技術移転されたと考えてもいいのでは」と話していた。

 問い合わせは、同ミュージアム(電話0495・71・6878)へ。

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