埼玉新聞

 

産後うつ長男殺害、母親に執行猶予判決 地裁、心神耗弱と認定

  • 【裁判所】さいたま地裁=さいたま市浦和区高砂

    さいたま地裁=さいたま市浦和区高砂

  • 【地図】戸田市

    戸田市の位置

  • 【裁判所】さいたま地裁=さいたま市浦和区高砂
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 生後4カ月の長男を浴槽に沈めて殺害したとして、殺人の罪に問われた、母親の小竹初音被告(40)の裁判員裁判の判決公判が22日、さいたま地裁で開かれた。品川しのぶ裁判長は、犯行当時は心神耗弱状態だったと認定して懲役3年、執行猶予5年(求刑・懲役4年)を言い渡した。

 これまでの公判では、被告が犯行当時に重度のうつ病に罹患(りかん)し、犯行動機の形成に強い影響があったことに争いがなく、検察側は心神耗弱状態、弁護側は心神喪失状態で無罪を主張していた。品川裁判長は判決で、犯行後の行動から状況を冷静に判断し、「正当な精神作用が残っていた」として心神耗弱状態だったと認定した。

 判決理由では、「実母として保護養育すべき立場にあったが、産後うつの症状から周囲に的確な支援を求めることが難しかった」と指摘。「刑事責任は軽視できないものの、社会内で更生する余地がある」として執行猶予付きの判決とした理由を説明した。

 品川裁判長は判決言い渡し後、「やってしまったことに向き合って、お子さんのことをいつまでも忘れないであげてほしい。しっかり更生の道を歩んでください」と説諭した。

 判決によると、被告は昨年4月21日、埼玉県戸田市の自宅で、長男に対し殺意を持って、体を両手で押さえ付けて浴槽内の水に沈めて溺死させた。
 

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