片岡市蔵「現実感がない」、笹野高史「すげえ面白いやつ」 歌舞伎座で亀蔵しのび公演
昨年急死した歌舞伎俳優の片岡亀蔵をしのんで、東京・歌舞伎座「八月納涼歌舞伎」で「らくだ」を上演するのを前に、亀蔵の当たり役・駱駝の馬太郎を引き継ぐ兄の片岡市蔵と、歌舞伎座デビューとなる共演の笹野高史が東京都内のトークイベントに登壇した。市蔵は「現実感がない。らくだをやるのになんで(弟は)いないのか」と悔しさをにじませた。
「らくだ」はフグの毒にあたって死んでしまった長屋の嫌われ者、馬太郎の話。弔いの金や酒肴を得るため、悪友・手斧目半次は、家主佐兵衛宅で、運び込んだ死体にカンカンノウを踊らせる。踊る死体の不気味さを愛嬌たっぷりに演じた亀蔵の馬太郎は評判を呼んだ。
市蔵は亀蔵と1年に1回程度しか同じ座組になることがなかったという。市蔵は「今も他の(芝居)小屋にいるような気がする」と話した。
笹野は「コクーン歌舞伎」「平成中村座」への出演経験があり、亀蔵とも共演。初対面では「むっつりした付き合いづらそうな男」との印象だったが、話すうちに「すげえ面白いやつ」と思うようになったという。「50歳にして友達ってできるんだと自覚させてくれた」と感謝した。
動物や人形まで巧みに演じた亀蔵。笹野は「ロボットやカエルが似合う、日本一の俳優だった」と笑わせつつ、追善となる公演に「中村屋の看板を汚さないように」と気を引き締めた。
イベントでは亀蔵が出演したシネマ歌舞伎「らくだ」も上映され、観客たちが個性派俳優の在りし日を懐かしんだ。
「八月納涼歌舞伎」は8月2~26日














