埼玉新聞

 

産後うつ長男殺害、母に懲役4年求刑 弁護側、心神喪失で「無罪」

  • 【裁判所】さいたま地裁=さいたま市浦和区高砂

    さいたま地裁=さいたま市浦和区高砂

  • 【地図】戸田市

    戸田市の位置

  • 【裁判所】さいたま地裁=さいたま市浦和区高砂
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 生後4カ月の長男を浴槽に沈めて殺害したとして、殺人罪に問われた母(40)の裁判員裁判の論告求刑公判が16日、さいたま地裁(品川しのぶ裁判長)で開かれた。検察側は心神耗弱状態だったとして懲役4年を求刑。弁護側は心神喪失状態だったとして無罪を主張した。判決は22日。

 検察側は論告で、被告は重度の産後うつの影響で心理的な視野が狭くなっており、善悪の判断や行動を制御する能力が著しく低下していたとした。一方、犯行後には長男が着ていた服を遠いごみ捨て場に捨て、遺体と分からないように帽子をかぶせて抱きかかえるなど「隠ぺい行動をしており、やってはいけない行動と認識し、正常な精神作用が働いていた」と主張した。

 弁護側は被告が重度の産後うつにより、「電車に飛び込んで死にたいという思いに取りつかれていた」と主張。死にたいという人には不合理な行動を取り、行動には自身の人格が現れていないことから心神喪失状態だったとした。

 被告は最終意見陳述で、「長男にごめんなさいと伝えたいです」と述べた。

 起訴状などによると、被告は昨年4月21日、戸田市の自宅で、長男に対し、殺意を持って体を両手で押さえ付けて浴槽内の水に沈め、溺死させたとされる。

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