埼玉新聞

 

世界パラ卓球初出場 小松崎選手(さいたま桜高卒)が母校訪問 温泉卓球がきっかけ 手術10回以上乗り越え 「パラリンピックに出たい」と夢描く

  • 高校時代の思い出を語る小松崎遥選手(左)とさいたま桜高等学園の橋本晋一校長=2日、同校

    高校時代の思い出を語る小松崎遥選手(左)とさいたま桜高等学園の橋本晋一校長=2日、同校

  • 高校時代の思い出を語る小松崎遥選手(左)とさいたま桜高等学園の橋本晋一校長=2日、同校

 13日からタイで開催されるパラ卓球の世界大会「世界パラ卓球フューチャー・ナコンラチャシマ大会」に初出場する小松崎遥選手(27)=川口市出身=が2日、母校のさいたま桜高等学園を訪れ、意気込みを語った。

 小松崎選手と父の章さん(62)が校長室を訪ね、橋本晋一校長(59)や教諭らと在学当時のアルバムを開いて思い出を語り合った。橋本校長は「先輩が活躍してくれると生徒たちの励みになる」と話し、小松崎選手は「初めての国際大会で予選リーグを突破できるように頑張ります」と宣言した。

 小松崎選手は生まれつき手足の指などがつながっている「合指症」を抱え、幼少期から手術を10回以上も繰り返した。運動が好きになるほどに体を動かせるようになったが、現在もラケットが握りづらい。

 卓球を始めたのは中学校の部活動。小学校時代に経験した温泉卓球がきっかけだった。さいたま桜高には卓球部がなかったため、音楽部に所属しながら県障害者交流センターで練習場所を確保。同施設の職員や利用者を相手に試合を重ね、技術を磨いた。

 高校卒業後は働きながら東京都障害者総合スポーツセンターに練習場所を移して個人で練習を行っている。「自分の好きな時間に好きな練習ができる」と話すが、平日は毎日2時間以上、休日は1日中同施設にこもっている練習の虫だ。

 国内大会の表彰台に上がるようになったのはここ数年で、個人練習の成果が現れ始めている。日本を背負って戦うことには「まだ実感が湧かない」と笑うが、「いつかはパラリンピックに出たい」と夢を描いた。

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