埼玉の御朱印…千年の歴史、愛宕神社(入間市) 地域見守る伝説の武将と軍扇かたどる
2026/06/30/14:09
軍馬にまたがる武士の印は、室町時代に名をはせた武将新田義興公の姿だ。鎌倉幕府を倒した新田義貞の次男で、多摩川で急襲されて無念にも自刃し、その首が神社拝殿前に葬られた。義興公の怨霊は謀殺に加担した者を次々と変死させたと伝わるが、御霊として祭られ、守り神として地域の歩みを見守ってきた。
義興公の5本骨の軍扇をかたどった扇の印には、「入間扇町屋」の旧地名を記す。宿場町として栄え、神社を要に、扇状に広がった町の形にちなむという。参拝客にも人気の切り絵の御朱印には、勇ましい義興公と、扇の模様が緻密に描かれる。宮司の守屋俊久さん(63)は「御朱印が地域と社の歴史や物語を理解するきっかけになれば」と話す。
同社は天照皇大神を祭る「神明社」として、地域の起こりと共に創立した。創立年は不明だが、風土記稿に記載がみられるなど、約千年の歴史がある。地域住民も参加する毎年4月の例大祭では、通りに面した家々が「おとうろう」をともす。各町内の屋台が神田ばやしと共に町中を練り歩き、地域の歴史をつないでいる。
【メモ】入間市豊岡3-7-12(電話04・2964・6585)。西武池袋線入間市駅から徒歩約15分。











