埼玉新聞

 

埼玉のサクラ守れ…記者も参加した草加の駆除体験会で30分に20匹超 樹木を枯らす外来害虫クビアカ拡大 あす20日も体験実施

  • クビアカツヤカミキリを探す駆除体験会の参加者=14日、草加市神明の札場河岸公園

    クビアカツヤカミキリを探す駆除体験会の参加者=14日、草加市神明の札場河岸公園

  • 見つかったクビアカツヤカミキリのオス

    見つかったクビアカツヤカミキリのオス

  • 【地図】草加市(背景薄緑)

    草加市の位置

  • クビアカツヤカミキリを探す駆除体験会の参加者=14日、草加市神明の札場河岸公園
  • 見つかったクビアカツヤカミキリのオス
  • 【地図】草加市(背景薄緑)

 サクラをはじめ、ウメやモモなどバラ科の樹木を枯らす特定外来生物「クビアカツヤカミキリ(クビアカ)」。県内でも多くの市町村で対応策を講じ、発見報告や駆除など市民への協力を呼びかけている。とはいえ、一体どうやってクビアカを見つけたらいいのだろうか―。県生態系保護協会草加・八潮支部が14日に開いたクビアカ駆除体験会に記者も参加した。

 午前11時ごろに集合場所の札場河岸公園に向かうと、30人ほどの参加者が集まっていた。クビアカの説明を受け、芭蕉像に見守られながら綾瀬川沿いに並ぶサクラを確認しに行く。すると、早速1本目から「いた!」。参加者の声が響く。サクラに駆け寄った同支部の菅藤男支部長が振り返ると、その手の中では長い触覚を持った赤い虫がじたばたと暴れていた。

 クビアカは中国やモンゴルなどで自然分布する体長25~40ミリほどのカミキリムシ。アロマやハーブのようなにおいを放つ。成虫はバラ科の樹木の表皮に産卵し、ふ化した幼虫が樹木を食べながら内部に進入し2~3年かけて成長。樹木の内部を食い荒らし、枯死させる可能性がある。2018年に特定外来生物に指定されており、生きたままの捕獲や飼育が禁止されている。

 札場河岸公園で、成虫の拡散を防ぐために青い防虫ネットの巻かれた樹木をよく見ると、根本や枝の分かれ目に茶色い塊がたまっていた。これはフラスという木くずやふんが混ざったもので、幼虫が排出するため、クビアカの目印になるそうだ。

 また、午前10時を過ぎて気温が上がるとクビアカの活動も活発になるため、樹木にあいた脱出孔から出てこようとするもののほか、交尾をするものも見つかった。

 この日、往復30分ほどの桜並木で駆除されたクビアカはオスとメスを合わせて20匹を超えた。菅支部長は「市内の被害率は42%。これだけ危機的な状況になると、市民の皆さんの力を借りないと駆除できない。体験してハードルが下がることで、自分の身の回りを見てほしい」と市民の力に期待を寄せている。

 市内から親子で参加した塩田新太さん(10)は「最初は怖くて、つぶすのが申し訳なかった」と振り返った。母の純子さん(47)も「昆虫が好きな子なので、害虫の退治方法を知った方が良いと思った。今回経験したことが役に立ってほしい」と話していた。

 駆除体験は20日にも行われる。場所は同じ札場河岸公園で、時間は午前11時~正午。問い合わせや申し込みは、菅支部長(電話090・9972・3815)へ。

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