30年ぶりに…東日本最大級の埴輪工房、新たな窯跡を発見 埼玉・鴻巣の生出塚遺跡 国内でも珍しい…原料を採取する粘土採掘坑、近くで見つかる
2026/06/06/14:35
東日本最大級の埴輪(はにわ)工房として知られる鴻巣市の生出塚(おいねづか)遺跡で、新たな埴輪の窯跡が30年ぶりに発見された。人が盛った土に造られていたという。埴輪の原料を採取する粘土採掘坑も隣接する位置に見つかり、いずれも市内初、国内でも珍しいという。
生出塚遺跡は鴻巣署の東側で、同市東と天神地域に所在する。個人住宅の建設に伴い昨年11月18日に試掘調査を行い、大量の破損した埴輪のほか、焼けた土や灰などが見つかった。今年2月4日から3月31日まで発掘調査を実施し、古墳時代後期(6世紀末)の埴輪窯跡3基と粘土採掘坑が発見された。
遺跡調査は1979年から断続的に行われ、40基の埴輪窯跡が見つかっている。今回は93回目の調査で、これまでに見つかっている窯跡より離れた場所にあった。理由については分かっていない。粘土採掘坑からは馬形や円筒、家形などの埴輪の一部も多数見つかった。
生出塚遺跡は5世紀末から6世紀末までの約100年にわたって操業していたとされる。生産された埴輪は行田市の埼玉古墳群をはじめ、千葉県市原市の山倉1号墳など東京湾沿岸地域の古墳で使われていたことも分かっている。同遺跡から出土した埴輪など70点の考古資料が国指定重要文化財になっている。
今回の発見を受け、同市文化・文化財担当は「埴輪生産に関わる学術的、歴史的な価値を明らかにしていきたい」と話している。










