埼玉新聞

 

世界が認めた秩父ベンチャーウイスキー 英品評会、「1年で最も活躍のブレンダー」として表彰 市長に報告

  • 久喜邦康市長(左)にトロフィーを披露し、受賞を報告した肥土伊知郎社長(中央)と吉川由美さん=7月31日午後2時ごろ、秩父市役所

 秩父市みどりが丘のベンチャーウイスキーの肥土伊知郎社長(53)が7月10日に英国で授賞式が行われた国際的な蒸留酒の品評会「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)2019」で、1年で最も活躍したブレンダーとして「マスターブレンダーオブザイヤー」を受賞した。

 31日に秩父市の久喜邦康市長に受賞を報告した肥土社長らは「これを励みに良いものを造っていきたい」と述べた。

 ISCは英国の酒類専門の出版社ドリンクス・インターナショナルが主催する国際的なスピリッツ(蒸留酒)の品評会。ウイスキーをはじめ、ブランデーやラム、ホワイトスピリッツ、リキュール部門に分かれ、世界約30カ国から600品がエントリーされる。ウイスキーは世界のウイスキーのプロが審査員を務める。

 同社は3月に英国で行われた世界的なウイスキー品評会「ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)2019」で、3年連続で世界最高賞を受賞。

 世界のウイスキー業界に著しい貢献を果たした蒸留所や人物などを表彰する「アイコンズ・オブ・ウイスキー」で、同社ブランドアンバサダーの吉川由美さん(37)も個人で表彰を受けている。

 肥土社長と吉川さんは31日に市役所を訪れ、久喜邦康市長に受賞を報告。肥土社長は「今年は受賞の当たり年で、これを励みに気を引き締めて良いものを造っていきたい」、吉川さんも「今までのことは間違っていなかった」と喜んだ。

 久喜市長は「大変うれしい。市としてもできる限り応援していきたい」と話した。

 同社は今秋から秩父みどりが丘工業団地内に建設した第2蒸留所を本格的に稼働し、生産量は従来の蒸留所に比べて5倍になるという。

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