埼玉新聞

 

体へ悪影響…埼玉で“PFAS”大幅に超過 42倍の濃度、事業所の周辺で検出…汚染が扇状に広がっていた さらに調査するエリアを500メートル拡大 健康に影響は

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  • 【地図】熊谷市

    熊谷市の位置

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 熊谷市妻沼の防災設備会社「能美防災妻沼東事業所」敷地内の地下水などから、国の指針値を大幅に超える有機フッ素化合物(PFAS)が検出された問題で、熊谷市は27日、同事業所の周辺などで行った追加の水質調査結果を発表。対象となった井戸11カ所のうち、5カ所で1リットル当たり50ナノグラムの国の指針値を超えていることが分かった。

 調査は問題発覚を受けて、当初設定した主に敷地の南東側半径500メートル圏内で、新たに判明した井戸を対象に、4月25日と5月7日に実施。超過は指針値の42倍となる1リットル当たり2100~63ナノグラムだった。指針値を超えた井戸は北東側にも分布しているのを確認し、汚染が北東から東南東方向へ扇状に広がっていることが判明。市環境政策課によると、飲用に使われていた井戸はなく、住民の健康に影響はないとしている。

 また、同市はPFAS処理装置を増設するなどした同事業所が月1回行っている排水調査の結果も公表した。国の指針値がない放流口では、2025年6月の1リットル当たり1100ナノグラムが、今年4月28日の調査では同30・2ナノグラムに低下。道閑堀排水路との接続地点では、4月7日の同110ナノグラムから、同28日には指針値内に収まる同47・8ナノグラムに改善されていた。

 同課は、今回指針値超えが明らかになった井戸よりも東側500メートル圏内に対象地域を拡大し、井戸の利用実態と水質を調べる方針。

■58倍の濃度を検出 南東側9カ所を調査(以下5月20日配信の記事)

 熊谷市妻沼の防災設備会社「能美防災妻沼東事業所」敷地内の地下水などから、国の指針値を大幅に超える有機フッ素化合物(PFAS)が検出された問題で、熊谷市は19日、同事業所の周辺で行った水質調査の結果を発表。対象となった井戸9カ所のうち、1カ所で国の指針値の58倍となる1リットル当たり2900ナノグラム(指針値は同50ナノグラム)のPFASを検出した。

 市環境政策課によると、調査は4月23、24日、同事業所から地下水の水流方向に当たる南東側の半径500メートル圏内で実施した。住民らへの戸別訪問も行ったところ、飲用に使われていた井戸はなく、同課は現在のところ、健康に影響はないとしている。

 今回の調査で指針値を超える井戸が見つかったことを受け、市は今月下旬ごろに追加調査を行う方針。指針値を超えた井戸から南東側に半径500メートル圏内で戸別訪問を実施し、対象となる井戸がある場合は水質調査を行う。

■住民に注意喚起 代替水を無償で手配(以下4月23日配信の初報記事)

 熊谷市は4月22日、同市妻沼の防災設備会社「能美防災妻沼東事業所」敷地内の地下水などから、国の指針値を大幅に超える有機フッ素化合物(PFAS)が検出されたと発表した。PFASは体内に取り込まれると健康への悪影響が懸念されるとして、欧州などで規制の強化が進む。市は水道水から基準値を超える値は検出されておらず、安全だとしている。

 市環境政策課によると、同事業所が2025年10月、土壌汚染対策法に基づく土壌調査を実施し、1リットル当たり2・2ミリグラム(基準値は同0・8ミリグラム)のPFASを検出。今年2月の追加調査で、敷地内の地下水から指針値の864倍となる同4万3200ナノグラム(指針値は同50ナノグラム)が検出された。周辺河川の調査も今月7日に行い、3カ所のうち1カ所で指針値の2倍超となる同110ナノグラムのPFASを検出。法律などによる規制はないが、同事業所放流口の排水からは、25年6月の調査で同1100ナノグラムが検出された。

 同事業所は1974年からPFASを含む泡消火剤を使用し、法改正に伴いPFOSを含有する薬剤は2006年以降、PFOAを含むものは16年以降は使っていないとしている。市は地下水の下流側に当たる同事業所南東側500メートルの範囲で、井戸水を利用している住民に対し、安全が確認されるまでの間は飲用を控えるように呼びかけ、代替水を無償で手配する。

 問い合わせは、同課(電話048・536・1548)へ。

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