埼玉新聞

 

負債総額25億円…さいたま発ドローン企業「ナイルワークス」が倒産 農薬散布やAI測量で期待集めるも、開発遅延と資金難で失速 知的財産は別会社へ譲渡、事業終了へ

  • 倒産情報ー新

    ドローン企業「ナイルワークス」が倒産

  • 【地図】さいたま市南区
  • 倒産情報ー新
  • 【地図】さいたま市南区

 東京商工リサーチ埼玉支店によると、農業用ドローン開発販売のナイルワークス(埼玉県さいたま市南区、登記上は東京都千代田区)が20日、東京地裁に特別清算を申請したことが分かった。申請代理人は池田佳菜子弁護士(東京富士法律事務所、東京都千代田区)。負債総額は約25億円の見通し。

 同社は2015年1月に設立。農薬や肥料散布などの農業用ドローン開発や販売を主軸に、人工知能(AI)を活用した測量などファームソリューションのほか、農薬散布の依頼と受託のマッチングサービスなどを手がけていた。だが、先行する研究開発に加え、機体の開発計画が大幅に遅れたことで売上不振が長期化した。

 大手商社や輸送機器メーカーによる出資や貸付などの支援を得ていたが、研究開発に伴う人件費や開発費を賄えず、赤字が累積。24年12月期は売上高1億1020万円に対して、8億4375万円の赤字を計上。21億8447万円の債務超過となっていた。こうした中、ドローン事業の知的財産権などをNTT東日本などが出資するNTTイードローンテクノロジー(朝霞市)に譲渡した。ファームソリューションやマッチングサービスなどの事業も他社への譲渡が完了したため、25年11月28日の株主総会決議により解散していた。

ツイート シェア シェア