埼玉新聞

 

負債38億円超…建築資材卸「コーワ」再建断念 粉飾決算と“不適切な資金操作”が発覚、再生手続き廃止決定 年商41億円企業が失墜、子会社も連鎖し経営破綻へ

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    建築資材卸「コーワ」再建断念

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 帝国データバンク大宮支店によると、建築資材卸の「コーワ」(埼玉県狭山市)と子会社の「オーシャンポリ」(埼玉県杉戸町)が4月27日、東京地裁から再生手続きの廃止決定を受けたことが分かった。負債総額はコーワが29億4458万円、オーシャンポリが9億2762万円の計38億7220万円。

 コーワは1996年1月に設立。狭山市の本店のほか、都内に支店を構え、商業施設や住宅向けの化粧合板やフローリング材卸ほか、内装工事も手がけ、全国の不動産業者や材木店などに営業。2018年には宮崎工場(宮崎市)を開設しポリエステル合板の製造加工も展開した。19年12月期の年売上高は約41億300万円を計上。その後は新型コロナウイルスの影響で24年12月期は約24億円に減少していた。

 25年6月に民事再生法の適用を申請。自主再建を目指して手続きを進めていたが、約束手形を使った不適切な資金操作のほか、粉飾決算が露見し対外信用が著しく悪化。同年10月に現代表が就任し新体制で手続きを進めてきたが、再生計画の作成が大幅に遅れていた。今年3月に「再生債務者による財産管理が妥当ではない」として東京地裁から管財人による管理命令を受け、監督委員の村上寛弁護士が管財人に選任。物流関係を主体とした事業継続を模索してきたが、破産手続きを大きく上回る配当が期待できず、今回の決定となった。

 オーシャンポリは19年2月に都内の建築資材卸売業者の事業を承継する目的でコーワの出資により設立。ポリエステル化粧板を建材商社などに販売していた。24年12月期の年売上高は約22億円を計上するも、コーワに連鎖した。

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