体へ悪影響…埼玉で“PFAS”大幅に超過 58倍の濃度、事業所の周辺で検出 9カ所を調査し1カ所で判明 さらに半径500メートル圏内、必要に応じて水質調査へ 健康に影響は
熊谷市妻沼の防災設備会社「能美防災妻沼東事業所」敷地内の地下水などから、国の指針値を大幅に超える有機フッ素化合物(PFAS)が検出された問題で、熊谷市は19日、同事業所の周辺で行った水質調査の結果を発表。対象となった井戸9カ所のうち、1カ所で国の指針値の58倍となる1リットル当たり2900ナノグラム(指針値は同50ナノグラム)のPFASを検出した。
市環境政策課によると、調査は4月23、24日、同事業所から地下水の水流方向に当たる南東側の半径500メートル圏内で実施した。住民らへの戸別訪問も行ったところ、飲用に使われていた井戸はなく、同課は現在のところ、健康に影響はないとしている。
今回の調査で指針値を超える井戸が見つかったことを受け、市は今月下旬ごろに追加調査を行う方針。指針値を超えた井戸から南東側に半径500メートル圏内で戸別訪問を実施し、対象となる井戸がある場合は水質調査を行う。
■住民に注意喚起 代替水を無償で手配(以下4月23日配信の初報記事)
熊谷市は4月22日、同市妻沼の防災設備会社「能美防災妻沼東事業所」敷地内の地下水などから、国の指針値を大幅に超える有機フッ素化合物(PFAS)が検出されたと発表した。PFASは体内に取り込まれると健康への悪影響が懸念されるとして、欧州などで規制の強化が進む。市は水道水から基準値を超える値は検出されておらず、安全だとしている。
市環境政策課によると、同事業所が2025年10月、土壌汚染対策法に基づく土壌調査を実施し、1リットル当たり2・2ミリグラム(基準値は同0・8ミリグラム)のPFASを検出。今年2月の追加調査で、敷地内の地下水から指針値の864倍となる同4万3200ナノグラム(指針値は同50ナノグラム)が検出された。周辺河川の調査も今月7日に行い、3カ所のうち1カ所で指針値の2倍超となる同110ナノグラムのPFASを検出。法律などによる規制はないが、同事業所放流口の排水からは、25年6月の調査で同1100ナノグラムが検出された。
同事業所は1974年からPFASを含む泡消火剤を使用し、法改正に伴いPFOSを含有する薬剤は2006年以降、PFOAを含むものは16年以降は使っていないとしている。市は地下水の下流側に当たる同事業所南東側500メートルの範囲で、井戸水を利用している住民に対し、安全が確認されるまでの間は飲用を控えるように呼びかけ、代替水を無償で手配する。
問い合わせは、同課(電話048・536・1548)へ。









