火だるまの男性悲劇、乗る車ごと一瞬で炎上…縁石に乗り上げ、立ち往生中に 近くにいた駅員、車のドアを開け…男性を出してバケツで水かける 服の火が消えて一命 車は爆発し骨組みだけに 男性の家族がお礼
2026/05/15/10:09
燃え盛る車の中から運転手男性を救助したとして、埼玉県警秩父署(増川義人署長)は13日、秩父市の秩父鉄道三峰口駅員、福島康夫さん(63)に人命救助功労の感謝状を贈呈した。極限状態での使命感が、尊い命を救うことにつながった。
秩父署と福島さんによると、3月27日午後4時半ごろ、秩父市久那の県道で、軽乗用車から火災が発生。車で通りかかった福島さんが車内にいた70代の男性を降ろし、服に付いた火を消火して救助に貢献した。
福島さんは帰宅途中、自宅の目の前で縁石に乗り上げ、立ち往生している車を発見。後ろから車を手で押せば道に戻れると思って近づくと、突然、大きな音とともに車が発火した。一瞬で車内にも火が回って炎が上がったが、自らの危険を顧みずにドアを開け、男性を助け出した。
男性は火だるまになっており、衣服にも火が付いていたため、自宅からバケツに水をくんで急いで男性にかけて消火した。男性はドクターヘリで救急搬送され、全身にやけどを負ったが、命に別条はなかった。車はその後数回爆発して大破し、骨組みだけになった。
福島さんは「自分しかいなくて、『助けるしかない』と思って無我夢中で行動した。助ける時は恐怖でぞっとしたが、本当に助かって良かった」と語った。後日、男性の家族からお礼とともに、回復の途上であることが知らされたという。
福島さんは長瀞ライン下りの支配人や各駅の駅員などを務め、乗客の安全管理に気を配ってきた。増川署長は「迅速かつ的確な対応をしていだだき、とても感謝している。なかなかできることではないが、日頃からの心構えが、この奇跡的な救出劇につながった」と話していた。









