頭上彩る900個のつるし人形…不要になった着物の布を活用、手仕事で丹念に制作 埼玉・志木 明治初期に造られた貴重な建物、「旧村山快哉堂」で展示 入場無料、5月11日まで
志木市の有形文化財に指定されている明治時代初期に造られた木造2階建て土蔵「旧村山快哉(かいさい)堂」(志木市中宗岡5丁目)で、端午の節句を控え、手作りのつるし人形900個を展示した「端午のつるし飾り」が開かれている。施設の維持管理を請け負っている指定管理者「かたばみ・SHIKISAIパートナーズ」が企画。市民団体「快哉堂友の会」(高橋亘会長)のメンバーらが作成した。かぶとやこいのぼりなど約40種類の人形が展示されており、訪れる市民らの目を楽しませている。5月11日まで。入場無料。
展示されているのは、かぶとやこいのぼりのほか、刀やコマ、かしわ餅、ちまきなど端午の節句に関わるもの、ネズミや犬、鳥、イノシシ、セミ、アヤメなど動植物をモチーフにした人形。いずれも、不要になった着物などの布を活用し、手仕事で丁寧に作られものばかり。
1階の天井から約2メートルの赤いひも110本が垂れ下がり、1本のひもに5~9個の人形が結び付けられ、室内は鮮やかに彩られている。
旧村山快哉堂は1877(明治10)年11月に建築された薬局。虫かごのような「ムシコ窓」があるなど貴重な建物だったことから、2001(平成13)年、新河岸川と柳瀬川が合流する河川敷に「いろは親水公園」を整備した際、同公園内に移築するとともに、市は有形文化財に指定した。
また、同年から市民らで構成した「管理運営委員会」が運営を担い、維持管理に努める一方、09年から毎年、ひな祭りと端午の節句に「つるし飾り」を開催。22年から指定管理者制度が導入され、同委員会は解散したが、一部が「友の会」を結成し、「つるし飾り」を継承している。
友の会の高橋会長は「会員には高齢者が多く、不要や寄付の着物を素材にメンバーが丹念に制作した人形をぜひ見に来てほしい」と来場を呼びかけている。
問い合わせは、いろは親水公園パークセンター(電話048・456・5070)へ。









