埼玉新聞

 

だいじょうぶだ…誰もが安心できる居場所を 趣味のパン作りから麦を栽培、人が集まる麦畑へ 埼玉・北本 「だいじょうぶだ村」村長、ママや親子のコミュニティーづくりに取り組む

  • 収穫果樹などの加工施設の開設準備も進めているさとうじゅん子村長

    収穫果樹などの加工施設の開設準備も進めているさとうじゅん子村長=北本市石戸「だいじょうぶだ村」

  • 【地図】北本市(背景薄緑)

    北本市の位置

  • 収穫果樹などの加工施設の開設準備も進めているさとうじゅん子村長
  • 【地図】北本市(背景薄緑)

 「だいじょうぶだ村」村長 さとうじゅん子さん(北本)

 北本市石戸に身近な食から始まり、そこから多様なつながりが生まれる畑コミュニティー「だいじょうぶだ村」がある。さとうじゅん子さんが村長。麦を中心に農作物を育て、誰もが“大丈夫”と安心できる居場所を目指している。

 さとう村長は子ども4人の母親。会社の経理部で働きながら母親の「ママの休日コミュニティー」、北本の雑木林で子どもたちを遊ばせる「モリトコ」も立ち上げ、母親や親子のコミュニティーづくりに取り組んできた。

 さとう村長の趣味はパン作り。原料になる麦に興味を持ち、畑を借りて2016年から麦栽培を始めた。自然に触れながら麦を育てていると、「五感が研ぎ澄まされ、私も立ち返れました」と振り返る。

 パンがおいしいのは当たり前。麦が成長していく過程や収穫を迎えた麦畑の景色などを、家族以外にも共有がしたくなった。「麦まきするけど来ない」と、周りに声をかけると、子どもや大人が集まるようになった。21年に「だいじょうぶだ村」を立ち上げ、土曜日を活動日にして畑をフィールドにしたコミュニティーづくりをしている。

 地権者の協力もあり、畑の面積も増えた。4月から米作りも始める。田畑計約6千平方メートルを管理していく。麦は「農林61号」など5品種を育てる。クラウドファンディングを活用し、収穫した麦を小麦粉にする製粉機も購入した。

 3月に会社を退職したさとう村長。4月からは月曜日も開放して、敷地内にある建物などを活用して新たな寄合所づくりを目指していく。一緒に育んでいく仲間も募集中。かつての日本にあった寄合所を結び直し、忘れていたものを引き継ぎ、次の世代につなげていく。

 問い合わせは、同村(電話080・9075・4538)へ。

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