埼玉新聞

 

2年連続で400件超え 埼玉の2025年度企業倒産 負債10億円以上の大型倒産は6件 イラン情勢などの地政学的リスクもあり、「今後、減少に転じることは想定しづらい」と見通し

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    2年連続で400件超え 埼玉の2025年度企業倒産

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 帝国データバンク大宮支店が発表した2025年度(25年4月~26年3月)の県内企業倒産集計(負債額1千万円以上、法的整理)は、前年度比8件(2・0%)増の418件、負債総額は同97億8700万円(18・2%)減の441億2300万円だった。件数は2年連続で400件を超え、4年連続の右肩上がり。過去10年間で最多を記録した。

 業種別で分類可能な8業種中、6業種で増加。建設業が114件(構成比27・3%)で最多。次いで、サービス業が71件(同17・0%)、小売業が65件(同15・6%)で続いた。建設業が最多となるのは2年ぶり。他の業種を大きく上回った。前年度最多だったサービス業は大幅に減少した。

 負債額の規模別では1千万円以上5千万円未満が267件(同63・9%)で最も多く、1億円以上5億円未満が78件(同18・7%)、5千万円以上1億円未満が56件(同13・4%)で続いた。

 負債10億円以上の大型倒産は、マイタケ製造の飯能管理(飯能市、負債総額44億円=11月)、木材・竹材卸のコーワ(狭山市、同29億4400万円=6月)など6件。

 要因別では販売不振が371件(同88・8%)で大半を占めた。放漫経営とその他の経営計画の失敗がそれぞれ13件(同3・1%)で続いた。売掛金回収難や業界不振などを含めた「不況型倒産」は379件で前年度比10件増。全体の9割を超えた。

 業歴別では30年以上が113件(同27・0%)でトップ。5年以上10年未満が93件(同22・2%)、20年以上30年未満が64件(同15・3%)で続いた。

 同支店では「経済の正常化で金融支援が終了する中、増加率こそ小幅ながら増加基調が続いている」と分析。人手不足や物価高に加え、イラン情勢などの地政学的リスクもあり、「今後、減少に転じることは想定しづらい」と見通した。

 3月単体の倒産件数は前年同月比2件(5・3%)増の40件。負債総額は10億6700万円(43・3%)増の35億3400万円だった。

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 東京商工リサーチ埼玉支店が発表した25年度の県内企業倒産状況(負債額1千万円以上)は、前年度比6件(1・4%)増の428件。負債総額は45億6800万円(8・6%)減の482億9200万円。3月単体では前年同月比5件(14・3%)増の40件。負債総額は1億6千万円(5・4%)増の31億2500万円だった。

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