少子化で…中学校の部活動にも影響 坂戸の中学バレーボール部、活動の場を地域クラブに移行 競技人口が減少、強豪校でも深刻な部員不足に 地域をつなげ競技の継続、発展を目指す
坂戸市立桜中学校バレーボール部は、今月発足のクラブチーム「坂戸SAKURA」に活動の場を移した。同校生徒以外の中学生の入部が可能になり、坂戸市を中心とした地域のつながりから競技の継続、発展を目指す。同校の指導員であり、クラブの初代監督を務める萩原秀雄さん(82)は「埼玉県で立派なクラブをつくることが理念にある」と将来像を語った。
少子化や教員の働き方改革などから、部活動の地域クラブ移行が進められている。一方、昨年11月の県中学新人大会では、男子の出場全40チーム中クラブは4チーム。女子も出場全41チーム中クラブが6チームと、クラブチームは1割程度となっている。
バレーボール部の部員不足も深刻だ。過去10年で3度の全国出場を誇る坂戸桜中だが、本年度は2、3年生合わせて5人というのが現状だ。県内屈指の強豪校でも単独チームが組めないほどに、競技人口減少の影響を受けている。
「バレーを残すならば、遠くからでも人を集められるものに変えていかなければならない」という思いから、萩原さんは昨年6月ごろに坂戸SAKURAの立ち上げを提案。学校や保護者への説明、他クラブとの連携に奔走した。
入部希望者は東松山市、ふじみ野市、飯能市などから集まり、現部員と合わせて20人の規模となる。活動は週5日程度、練習は生徒が下校後の同校体育館で行う。
萩原さんは、坂戸SAKURAでの全国大会出場を「もう一つの夢」と語る。大学卒業後、川越高校で14年、坂戸西高校で25年勤務し、退職後は坂戸桜中で20年近く指導員を務めた。60年以上バレーボールの指導に携わり、全国高体連バレーボール専門委員長や日本バレーボール協会強化事業本部長も歴任した。
その中でも、2008年北京五輪で種目別団長として、選手団のために働けたことが夢のような経験だったという。新たな夢の実現に向け、「勝たなければ人はついてこない。実績を残していくことが大事」と強いクラブを目指す方針を示した。









