埼玉新聞

 

今年はジェラート…最高賞を獲得 地元農産物で“心も体も整う食”…素材本来の味を生かし、野菜が苦手な子も好きになるきっかけに 県主催のコンテスト、「東松山ふぉれ」高い評価を受ける

  • 瓶詰めの「東松山ふぉれピクルス」と、カップ入りの「ふぉれラート」

    瓶詰めの「東松山ふぉれピクルス」と、カップ入りの「ふぉれラート」

  • 右から統括責任者の島野僚子さん、広報責任者の久保希恵さん、製造責任者の大木萌花さん。久保さんと大木さんは島野さんの栄養士養成校時代の教え子という

    右から統括責任者の島野僚子さん、広報責任者の久保希恵さん、製造責任者の大木萌花さん。久保さんと大木さんは島野さんの栄養士養成校時代の教え子という=東松山市石橋

  • 瓶詰めの「東松山ふぉれピクルス」と、カップ入りの「ふぉれラート」
  • 右から統括責任者の島野僚子さん、広報責任者の久保希恵さん、製造責任者の大木萌花さん。久保さんと大木さんは島野さんの栄養士養成校時代の教え子という

 創業55年の造園工事会社「島野造園」のヘルスケア事業として、2023年7月に開業した「緑育けんこうステーション東松山ふぉれ」。地場産の農産物を使い、栄養学的な視点から「心も体も整う食」の製造販売などを行う。ジェラートやピクルスなどがコンテストで入賞するなど、高い評価を受けている。

 東松山ふぉれの事業運営統括責任者は、島野造園社長の長女、島野僚子さん(52)。病院などで管理栄養士を15年、栄養士の養成校でも教壇に立っていた。緑を守っている家業の造園業に、自分のキャリアを掛け合わせ、新たな価値を構築しようとヘルスケア部門を立ち上げたという。

 その事業の一つが、管理栄養士によるオリジナル商品の製造販売。東松山をはじめとする比企地域の農産物を使い、規格外や余剰生産の物も活用している。

 設立1年目で取り組んだのがピクルス。現在までに約35種類を商品化し、農産物のそれぞれの旬に合わせて発売している。ピクルス液は3種類あり、食材によって使い分ける。一般的なピクルスに近い洋風液はダイコンやネギに。スイーツ感覚で食べられるハニー液はイチゴやミニトマト。おしんこ感覚の和風液はカブに。野菜の色味を生かして瓶に詰め、おしゃれな外見で贈答品にも最適だ。

 ピクルスの客層は30~50代の女性が中心。さらに子どもから大人まで客層を広げようと、次にジェラートの「ふぉれラート」に挑戦した。ピクルスと同様に、比企地域の果物や野菜を使用。東松山市農林公園で栽培されたイチゴをはじめ、金ゴマやみそを使ったものまで約15種類ある。

 「素材本来の味を生かしている」のが特徴。そのために材料の配合を工夫したという。「野菜が苦手な子も野菜が好きになるきっかけになれば」と島野さんは言う。

 地元の農産物の価値を高めるとともに、日々の暮らし優しく整える食―。このコンセプトを大事にしてきた。県が主催する「Made in SAITAMA優良加工食品大賞」で、24年にピクルスが2位に当たる優秀賞を受賞。今年はふぉれラートが最高賞の大賞を獲得した。立ち上げから2年半。島野さんは「自分たちの世界観を大事につくってきた。そのことが評価されてうれしい」と話す。

 取り組みのゴールは「ふぉれの森」という。食育レストランやオリジナル商品の販売、多世代交流が楽しめる森だ。「体だけでなく心も健康に。緑を見て癒やされる環境を残したい」。

 島野造園緑育けんこうステーション東松山ふぉれ 東松山市石橋606の1▽電話070・3519・4979

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