埼玉新聞

 

カラフル野菜で農業に新風を 埼玉・熊谷 ヤサイロファーム・岡安さん きっかけは畑で楽しそうに遊ぶ子どもたち 野菜ブーケの作り方も伝授

  • カラフル野菜の栽培と普及に力を注ぐ岡安留美子さん

    カラフル野菜の栽培と普及に力を注ぐ岡安留美子さん=熊谷市永井太田

  • カラフル野菜の栽培と普及に力を注ぐ岡安留美子さん

 色とりどりの花束を思わせる野菜ブーケ。ヤサイロファームの岡安留美子さん(49)は、カラフル野菜の生産と販売、ワークショップなどを通じて魅力を発信している。「男性主体の産業だったけれど、新しい方法ができれば」と農業に新風を吹き込む。

 熊谷市北部の永井太田で江戸時代から続く農家に、長女として生まれた。金融機関で働いてきたが、退職して子育てに専念していた約10年前、子どもたちが実家の畑で楽しそうに遊ぶ姿を見て、「自分もやってみよう」と両親を手伝いはじめたという。

 5年ほど前から、10代目として中心業務を担うようになった。現在は約9千平方メートルでネギを栽培。カラフル野菜は2千平方メートルほどの耕地で、年間約200種の少量、多品種生産に取り組んでいる。

 紅芯大根や赤カブなど、カラフル野菜の栽培は3年ぐらい前から行っている。「野菜ブーケの存在を知り、きれいだと思ったのがきっかけ。少人数の家族には、ちょっとずつ何種類もあげた方が喜ばれる」と岡安さん。時代の潮流に合わせ、生産から販売まで自身のこだわりを反映させる経営へ転換していった。

 カラフル野菜の栽培開始と並行して、ベジタブルプロダクトプランナーの資格を取得し、ワークショップなどで野菜ブーケの作り方も伝授している。2024年11月からは、市内のJR籠原駅で毎月第1、3火曜の夕方に「おかえりマルシェ」を開催。岡安さんは「今までとは違う価値観に対応できる農業を目指している。賛同する仲間が増えてほしい」と願っている。

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